これまで韓国代表は米アリゾナで練習してきたが、悪天候のせいで練習試合が取り消しになり、奇襲的な吹雪で適時に移動できないなどの苦難を経験した。アメリカから韓国、そして日本・大阪までの道のりは、順調とはいえなかった。
それでも今は、WBC本大会をきちんと準備するために大阪で最後の点検をしなければならない。
▲投手のコンディション
これから投手陣のコンディションを最終点検しなければならない。イ・ガンチョル監督は、3月9日に行われる初戦、オーストラリア戦を最大の分水嶺であり、最大の勝負所に挙げている。
そのため投手のコンディションがどれだけ上がっているかについて悩んでいる。3月3日に韓国・高尺(コチョク)スカイドームで開かれたSSGランダースの2軍との練習試合でコ・ヨンピョが先発登板し、3イニング1四球4奪三振、無被安打、無失点を記録した。イニングは3イニングだったが、実質的にはアウトカウント12個を奪った。投球数の調整も適切に行い、最後の実戦点検を終えた。
コ・ヨンピョがオーストラリア戦の先発に内定した状況で、以降の投手陣の運営をどう行っていくかはコーチングスタッフにかかっている。コ・ヨンピョの他にヤン・ヒョンジョン、ソ・ヒョンジュン、チョン・ウヨン、コ・ウソクのコンディションが良い状況で、どうやって彼らとの組み合わせを最適に引き出すかも考えなければならない。
▲キム・ハソンとエドマンの実戦感覚
韓国代表のメジャーリーガー、キム・ハソンとトミー・エドマンはWBC大会に出場する韓国選手のなかでカギとなるコンビだ。しかし彼らが呼吸を合わせたのは、3月2日が初めてだ。
これに先立ってメジャーリーグのオープン戦を消化し、実戦感覚に対する問題はないとされるが、事実上、初めて呼吸を合わせるため、調整の過程は見逃せない部分だ。また今回の韓国代表で主力のサードを務めることになっていたチェ・ジョンが、まだコンディション調整に苦しんでいるため、その部分もキム・ハソンとエドマンのポジション確立に大きな影響を与えかねない。
▲外野手が務めるサード、本当に大丈夫か
3月3日のSSGランダース2軍との練習試合では、珍しい場面が散見された。特に野手陣でアクシデントが発生した。
主力サードを務めるチェ・ジョンがコンディションの低下に陥った。専門のサードがいない状況で練習を行わなければならなかったため、代替選手を探ることに没頭した。まず、練習試合のサードはキム・ミンジェコーチが引き受けた。その後、外野手のパク・ゴンウがサードに入って猛打を振るった。攻守で抜け目のないプレーを見せ、“スペシャリスト”の可能性を見せつけた。
しかし実際の大会では、主力の座に対するセッティングが確実に実現されなければならない。同日の練習試合でパク・ゴンウは、3安打(1本塁打)、4打点、3得点を挙げたため、その可能性に対する残念な気持ちは大きくならざるを得ない。
(記事提供=OSEN)