29年ぶりに平壌で行われる韓国と北朝鮮のサッカー両代表による“南北戦”が、録画映像によってサポーターに公開される可能性が出てきた。
【注目】テレビ中継されない南北戦、どうやって試合の情報を得る?
北朝鮮は、10月15日17時30分に金日成競技場でキックオフする2022年カタールW杯アジア2次予選の第3戦である南北戦の映像を、韓国に提供すると伝えた。
統一府関係者は15日に記者の質問に答え、「試合映像DVDを韓国代表チームが発つ前に渡すという約束を確約した」と伝えた。
韓国代表チームは、試合翌日の10月16日午後に平壌を離れ、北京を経由して帰国する予定だ。北朝鮮が約束通りに映像を提供するとなれば、技術的な部分をチェックした後に映像を公開できると見られている。
1990年の南北統一サッカー大会以来となる今回の南北戦は、残念ながら生中継が行われない。
共同主幹放送社である地上波3社が10月14日まで北朝鮮と中継権に関する協議を重ねたが、最後は決裂に終わった。これにより、サッカー韓国代表が出場するワールドカップ予選は34年ぶりにテレビ中継が行われないこととなる。
中継がされなかった34年前の試合とは、1985年3月に行われた1986年メキシコW杯予選のアウェーでのネパール戦だ。当時はネパール現地の事情により、テレビ中継をはじめ衛星送出要件などがなされなかったことが主な理由とされている。
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