WBCの特殊性もあってエドマンの韓国代表入りは実現した。「国籍」ではなく「血統」を見る。エドマンは母親が韓国人であるため、韓国代表に選ばれることができた。
チェ・ジマン(31、ピッツバーグ・パイレーツ)、キム・ハソン(27、サンディエゴ・パドレス)とともに3人のみ選ばれたメジャーリーガーのうちの一人だ。ちなみに、エドマンの妻は日系アメリカ人だという。
確固たる能力を持つ。2019年にメジャーデビューを果たした後、2021年には主力に定着。同年シーズンは159試合に出場して打率0.265、11本塁打、56打点、OPS(出塁率+長打率)0.695を記録した。ずば抜けた守備力を評価され、ナ・リーグのゴールドグラブ賞も受賞した。
2022シーズンは153試合で打率0.265、13本塁打、57打点、OPS 0.724を記録するキャリアハイの1年を送った。堅固な守備力もそのままだ。
そんな選手が韓国のためにプレーする。キム・ハソンとともに屈指の二遊間“キーストーン・コンビ”を組む見通しだ。
エドマンは「昨年にWBCの提案を受け、9月にミーティングをした。2017年WBCに出場したポール・ゴールドシュミットとノーラン・アレナドに聞いてみた。“野球人生においてWBCが素晴らしい経験になった”と話していた。機会があればチャレンジしてみろ、と。そのため、韓国代表としてプレーできると伝えられたときは迷わず決めた」と説明した。
続けて、「代表に合流する前に簡単な韓国語を多少学んで行かなければならないようだ。良い通訳が一緒に行く。過去にカージナルスで一緒にプレーしたオ・スンファンの通訳だった。それに、元チームメイトのキム・グァンヒョンもいる。キム・グァンヒョンからも学ぶことがあるだろう」と笑顔を見せた。
“韓日戦”に対する関心も高い。韓国代表と侍ジャパンは宿命のライバルとして、WBCで幾度も名勝負を演じてきた。
「WBCで日本と熾烈な競争を繰り広げたことを知っている」と述べたエドマンは、「今度は自分も一緒に戦いたい。韓国代表として東京ドームでプレーする。素晴らしいことだ。待ち望んでいる」と目を輝かせた。
直近2大会のWBC(2013年、2017年)で1次ラウンド敗退に終わっている韓国代表は、今大会での名誉回復を強く狙っている。イ・ガンチョル監督をはじめとするコーチングスタッフ、そして選手たちも覚悟を決めている。そこにメジャーリーガーのエドマンが、母親の国のために心強い“支援軍”としてWBCの舞台に挑む。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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