国際大会を取材していると、世界中の記者と会うことは珍しいことではない。そして、彼らの韓国記者に対する態度を見れば、韓国をどのように認知しているかがわかる。
グループステージで会ったウルグアイとポルトガル(ガーナ人記者は数人もいなかったため除く)を見ると、彼らは韓国をほとんど無視しているように見えた。
記者会見の場で、韓国というチームや韓国の選手について詳しく聞くことがほとんどなかったからだ。FWソン・フンミン(30、トッテナム)の質問が出れば幸いな方だった。
また、一部のポルトガル人記者は、ポルトガルと関係のないウルグアイ戦でパウロ・ベント監督にFWクリスティアーノ・ロナウド(37)の去就に関する質問を聞いたほどだった。ポルトガル戦の前も、ベント監督に母国を相手にする感想を聞くのが主だった。
韓国がどう戦うのか、韓国がどれほどの戦力なのかについてはまったく気にしていないようだった。
もはやある程度は慣れた仕事だ。
8年前には、2014年ブラジルW杯を控えグループステージで対戦するアルジェリアとベルギーの試合を取材するため、それぞれスイスのジュネーブ、ベルギーのブリュッセルに行ったことがある。
当時、韓国と戦力が同程度とされたアルジェリアの報道陣は、韓国記者に一から十、些細なことまで質問をしてきた。一方のベルギー記者はこちらを見ることもしなかった。辛うじて隣に座ったある記者から「韓国から来たのか?」と尋ねられただけだった。
当時の経験を通じて、韓国が世界のサッカー界でどの程度の立場にあるのか、骨身にしみて理解することができた。
それでも、今大会ではそれなりの自負心を感じていた。特にポルトガル戦勝利後がそうだった。
今大会は事実上、首都ドーハの付近のみで開催されるW杯であるため、ほとんどの関係者が当日の試合を観たり、結果程度は確認したりしている。そのため、勝利した国の人が見えたら拍手をしてお祝いすることもある。
サウジアラビアがアルゼンチンを、日本がドイツやスペインを破ったとき、路上で目撃したお祝いの現場に内心羨ましいと思ったが、韓国がポルトガルに勝利した後、記者も同様の計ケインを味わうことができた。
にもかかわらず、韓国はサッカー界で依然として微々たる存在だ。
韓国対ブラジルの前日会見でも、ブラジルの記者たちは韓国に対して本当にまったく関心がないようだった。
大多数がFWネイマール(30、パリ・サンジェルマン)の出場可否を問う質問ばかりしていた。そして、ブラジルの記者会見が終わると、報道陣の半分以上が、韓国のベント監督とDFキム・ジンス(30、全北現代モータース)の会見を聞こうともせずに退場した。ぎっしりと詰まっていた記者会見場があっという間に冷え込んでしまった。
こうした現状に少し気分が悪くなりながらも、韓国サッカーが世界にもっと認められてほしいという願いが大きくなった。今大会が終わる頃には、韓国を見る視線が少しは変化してくれるだろうか。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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