そんな蔚山現代の悲願達成に欠かせない存在だったのが、今季に横浜F・マリノスから期限付き移籍で加入した天野だ。
江原FC戦含む直近3試合は出場停止のためベンチ外だったが、現在までにリーグ戦29試合9得点1アシストを記録。中盤の要として主力級の活躍を披露し、自身としてもキャリア初となるタイトル獲得に成功した。
なお、Kリーグで優勝を経験した日本人選手は今回の天野で歴代5人目。
過去には初の日本人Kリーガー海本幸治郎(2001~2002年:城南一和天馬)にはじまり、エスクデロ競飛王(2012年:FCソウル)、髙萩洋次郎(2016年:FCソウル)、邦本宜裕(2020~2021年:全北現代モータース)が優勝トロフィーを掲げてきたが、天野もKリーグの歴史にその名を刻むことになった。
ちなみに、天野は23日にホームで行われる第38節(最終節)の済州ユナイテッド戦でゴールを決められれば、日本人Kリーガーとして初めてシーズン二桁得点に到達した選手となる。
優勝決定の瞬間をスタンドから見守った天野としては、出場停止が明ける最終節に懸ける思いも大きいはずだ。
はたして今季ラストゲームで有終の美を飾ることはできるのか、日本からも天野のプレーぶりに注目したい。
(文=姜 亨起/ピッチコミュニケーションズ)
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