「パスがとても素晴らしかった。僕自身は特に何もしていない。ホイビュルクが短い瞬間にも顔を上げて、僕と目が合った。あのゴールはホイビュルクのおかげだ」
トッテナムを指揮するアントニオ・コンテ監督は、この試合で3-4-3のフォーメーションを採用した。
「実際、3-4-3で昨季はゴールをたくさん決めた。今季はフォーメーションと関連して色んな話が出ているが、僕はあまり心配していない」というソン・フンミンは、「チャンスは生み出さなければならない。今日はディテールの部分も上手く行った。ポジティブな部分は長所にしなければならないが、課題も見えたので直していかなければならない」と強調した。
ソン・フンミンは後半14分、相手DFトゥタ(23)の退場を誘発し、トッテナムに数的優位をもたらした。ただ、それでも終盤に失点して1点差に迫られてしまった。
「良いレッスンだ。3-2で試合が終わるスコアではなかった。僕たちがもっと良い試合をしていた。冷静に不公平な結果だが、これがサッカーだ。もっとしっかりしたチームにならなければならない」とソン・フンミンは前を向いた。
今季はミッドウィークと週末開催の試合を繰り返している。先発出場が続くソン・フンミンにとって負担のかかる過密日程だ。
それでも「毎シーズン同じだ」と言い切ったソン・フンミンは、「僕は幼い頃からサッカー選手になることが夢だったし、それが現実になった。きつくないと言えば嘘になるが、僕はこれをするために生まれてきた。大変ではあるが、サッカーをしているときが一番幸せなんだ。こんなチャンスは誰にでも来るわけではない。厳しい日程なのは事実だが、こんな状況も僕の夢にあった。一人の人間として学んでいる。毎日に感謝している」と、過密日程をポジティブに捉えていることを伝えた。
なお、トッテナムは次戦、来る16日にホームで行われるプレミアリーグ第11節エバートン戦を予定している。
◇ソン・フンミン プロフィール
1992年7月8日生まれ。韓国・江原道出身。身長183cm。大韓民国のサッカー選手で、サッカー大韓民国代表キャプテン。小学校と中学校ではサッカー部に所属せず、韓国代表経験のある父ソン・ウンジョン氏から直接指導を受けていた。2010年にドイツ・ブンデスリーガのハンブルガーSVでプロデビュー。その後、2013年に移籍したバイエル・レバークーゼンで2年連続二桁ゴールを披露し、2015年にプレミアリーグのトッテナム・ホットスパーへと移籍。愛称は“Sonny(ソニー)”。