今季のジェフ千葉は、第35節終了時点で13勝10分12敗の勝ち点49とし、10位に位置している。残り7試合で昇格プレーオフ圏内の6位・大分トリニータ(勝ち点55)とは6ポイント差と、J1昇格の可能性をまだ残している。
ただ、ユン監督は去る9月10日の第35節ツエーゲン金沢戦を控え、クラブと協議の末に今季限りで指揮官の座を退くことを決断した。来季は新しい舞台で、新しいチームで挑戦する意向を抱いている。
指揮官の退任発表には選手たちも動揺したはずだ。特にMF見木友哉(24)やFWブワニカ啓太(19)など、ユン監督体制で成長した10代後半から20代前半・中盤の選手にとっては心惜しい別れだ。
そんななか、ジェフ千葉は金沢戦を見木の決勝ゴールで1-0と勝利した。
韓国人DFチャン・ミンギュ(23)が最終ラインから放った縦パスをFW櫻川ソロモン(21)がそらすと、FW高木俊幸(31)がドリブルでペナルティエリア内に侵入。そして、高木からパスを受けたMF西久保駿介(19)がゴール前にグラウンダーのクロスを送り、最後は見木が足に当ててゴールネットを揺らした。
注目すべきは、ジェフ千葉の選手たちがユン監督の退任発表後に強い闘志で勝ち点3をもぎ取ったことだ。試合後に「感激した」と語ったユン監督は、残りのリーグ戦すべてに全力を尽くし、ジェフ千葉の昇格プレーオフ進出に挑戦する意志を示していた。
はたして、ユン監督は悲願のJ1昇格を置き土産にすることはできるのか。まずは本日(9月14日)行われる第36節いわてグルージャ盛岡戦での采配に注目したい。
■「社長やスポンサーからも…」ユン監督がジェフ千葉続投を決断した理由