中国を席巻する“日本キラーの巨人”を韓国代表ベント監督は招集するだろうか

カタールW杯に向かう最初の旅程に、キム・シンウクは呼ばれるのだろうか。

パウロ・ベント監督率いる韓国代表が、2022年カタールW杯アジア2次予選の第1戦(9月10日、トルクメニスタン戦)を控えている。これにより最近、中国スーパーリーグの上海申花で大活躍している196cmのFWキム・シンウクが、韓国代表に抜擢されるかどうかに注目が集まっている。

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この1カ月半、中国を席巻した彼のゴールラッシュを考えると、招集は当たり前のように思われる。しかしベント監督は昨年8月に韓国に来て以来、パスワーク中心のビルドアップ(後方からの攻撃アクション)サッカーを粘り強く追求しながら、キム・シンウクを徹底的に無視している。今回も彼の名前が挙がらない可能性は低くない。

ベント監督は9月のAマッチ2連戦の最終エントリーを、来る8月26日に発表する。韓国は9月5~6日に海外で1度、親善試合を行った後、9月10日にトルクメニスタンとのアジア2次予選・第1戦をアウェーで行う。

トルクメニスタンはFIFAランキング132位に過ぎない。同37位の韓国とは、ほぼ100階段も差があるほど一枚も二枚も下と見ることができるが、相手のホームで試合が行われるだけに、状況は変わることがある。中央アジア諸国では、ウズベキスタンの次に実力を認められており、油断は禁物だ。トルクメニスタンは、1月のアジアカップ・グループリーグで日本と対戦し、乱打戦の末2-3で惜敗したこともある。

そんな現実のなかで、キム・シンウクの価値が上昇していることは否めない。

(写真=上海申花Weibo)キム・シンウク

コンディションも絶好調だ。7月8日に全北現代から上海申花に電撃移籍したキム・シンウクは新チームで、「アジアのFWは駄目」というスーパーリーグの先入観をひっくり返している。スーパーリーグ6試合で、ハットトリックとマルチゴールをそれぞれ1回ずつ記録するなど、8ゴール2アシストと大活躍中だ。

続いて8月19日に行われた大連一方との中国FAカップ準決勝では、相手DFの集中マークを効果的に利用して2アシストを記録した。1-1の同点で迎えた前半終了間際に、イタリア代表ステファン・エル・シャーラウィのゴールをアシストしたキム・シンウクは、後半にもツートップパートナーであるジョヴァンニ・モレノのゴールをアシストした。

大連一方の選手がキム・シンウクを追いながら、逆サイドにスペースが生じた。キム・シンウクをそこにボールを分散させて得点チャンスを作り、同点ゴールと決勝点を作ったのだ。大連一方戦は、アジアの舞台でキム・シンウクの技量がゴールだけでなく、アシストや相手守備の分散にまで活用できることを証明した一戦だった。

ワールドカップや欧州では、キム・シンウクと同様の体格のベテラン守備が多く、実力を発揮できるかどうかに疑問符がつく。が、アジアでは違う。過去のW杯アジア予選やアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で、キム・シンウクは存在感を証明してきた。

キム・シンウクは上海申花に行く前、全北現代でKリーグ9得点とACL 4ゴールを記録した。中国でさらに8ゴールを追加した。今シーズンの3分の1が残った状況で、すでに21ゴールを決めているのだ。コンディションも過去最高の状態と見なければならない。スーパーリーグの8得点は、右足で3点、ヘディングで3点、左足で2点だ。高い身長だけを利用する“ヘディングマシーン”では決してない。

(写真=上海申花Weibo)キム・シンウク

現在、韓国代表の不動のワントップはファン・ウィジョだ。6月のオーストラリア戦とイラン戦で連続ゴールを決めるなど、ベント監督就任後、7ゴールとチーム最多得点をあげている。9月の試合でも、レギュラーFWとして重用されることだろう。

それでもキム・シンウクが持つ高さと強さは、決して無視できない。ベント監督は1月のアジアカップ8強のカタール戦で、相手に1発をくらって厳しい状況に追い込まれたとき、FWではなくDFキム・ミンジェを前線に上げ、ポストプレーを注文した。キム・シンウクの不在が大きかったという証拠だ。

ベント監督はこれまで、キム・シンウクにまったく目を向けなかった。理由は定かではないが、サッカー界では、自分のスタイルに長身のキム・シンウクが合わないと監督自身が考えているとされている。それでもアジア予選は、結果が最優先だ。キム・シンウクは大連一方戦を最後にスケジュールがないため、しっかりと休んだ後で9月のAマッチに出場することもできる。

ファン・ウィジョ以外にこれといったストライカーがいない現実のなかで、はたしてベント監督の判断はいかに。

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