「日本球団との競争に勝てない…」新助っ人を獲得したくても獲得できない韓国プロ野球球団の現状

このままでは知った顔が再び韓国の地を踏むことになるかもしれない。彼らはKBOリーグで一度「再契約不可」と判断された選手たちだが、各球団はそんな選手に頼らざるを得ない状況となっている。

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それだけ、韓国プロ野球では現在、新しい助っ人の獲得が難しくなっている。既存の助っ人に代わる選手を探す球団たちが、口裏を合わせたかのように苦境を訴えている。

外国人選手は誰を連れてきたとしても成功を断言することはできない。それでも、できるだけ活躍する見込みのある選手を連れてくるため、各球団は慌ただしく動き回る。市場に売り出された選手のなかで“最善”の選手を獲得し、戦力を最大限引き上げてくれることを期待している。

ただ、今は違う。最善どころか“最悪”だけは避けたいということを願う気持ちで選手を探している。

「本当に選手がいない」

とある首都圏球団の関係者は、「本当に選手がいない。変数があまりにも多く発生している。放出される直前に一転してメジャーリーグ(MLB)に残留したり、日本の球団との競争で負けたりしている。台湾に残ると言った選手もいるほどだ」と現状を吐露した。

韓国進出の可能性がありながら、結局MLBに残留した選手はドリュー・ハッチソン(31、デトロイト・タイガース傘下マイナー)、チチ・ゴンザレス(30、ミルウォーキー・ブルワーズ)の2人だ。

彼らは昨冬からアジア進出が有力とされてきたが、現在もメジャーリーグ、またはマイナーリーグに在籍している。MLBで投手難が数シーズン続いたことで、先発を務められる投手が貴重な存在となっている。

MLBで先発7番手、8番手を張るような選手の獲得を狙っても、すぐにほかのMLB球団に先を越される。ハッチソンはタイガースを一度退団するもマイナーで再契約し、ゴンザレスはミネソタ・ツインズ退団後にブルワーズへ移籍した。

KIAタイガースやSSGランダースなど、外国人投手の補強が急務の韓国球団は、彼らの動向をただ見守らざるを得ない状況となっている。

2020年にKIAでプレーしたドリュー・ギャグノン(32、味全ドラゴンズ)は、台湾リーグ残留を選択した。以前と異なり、台湾でも外国人選手の年俸規模が大きくなったためだ。

過去には月単位で契約を結び、シーズン途中でも韓国球団に移籍することができたが、近年は1年保障契約を結ぶ傾向が増えている。ギャグノンは再び韓国の舞台に挑戦するより、台湾でのキャリア続行を判断した。

ドリュー・ギャグノン

ギャグノンの復帰は実現しなかったものの、ウォーカー・ロケット(28)は再び韓国に戻る可能性が高い。

昨季に斗山(トゥサン)ベアーズでプレーしたロケットは、今年5月にシンシナティ・レッズとマイナー契約を締結した。先発投手ルイス・カスティーヨ(29)をトレードする場合に備えて、ロケットを連れてきたものと解釈される。ある意味、予備用の先発投手としてロケットが選択された形だ。

ロケットは昨季にKBOリーグで21試合124イニングを消化し、9勝9敗の防御率2.98と記録した。シーズン通してコンディションが安定せず、10月末、チームメイトより早くシーズンを終えた。

その後、アメリカで肘の骨片除去手術を受けたロケットは、マイナーリーグから再起を図ろうとしている。ロケットが健在ぶりを示せば、韓国球団からもラブコールが届く可能性が高い。斗山時代、コンディションに難はあったとはいえ、チームワークや人間性を高く評価されていただけに、韓国再挑戦を期待する声も多い。

ウォーカー・ロケット

オールスターブレイクを前後に、各球団が新しい外国人選手を獲得することができれば、シーズンのペナントレースの行方も再びわからなくなる。韓国経験のある助っ人が再参戦することで、勢力図にどんな変化が生まれるかに注目したい。

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