風邪の影響で先発登板が流れた“野球の神”大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)の次回登板予定が決まった。来る9月9日(日本時間)、本拠地ドジャー・スタジアムで行われるコロラド・ロッキーズ戦だ。
『MLB.com』によると、大谷の次回先発が9日のロッキーズ戦となることがわかった。
本来、大谷は4日のピッツバーグ・パイレーツ戦で先発予定だったが、体調不良により登板を回避。試合には「1番・指名打者」として出場したが、マウンドには立たなかった。
同試合ではエメット・シーハンが急きょ先発登板したが、4.2回を2失点で降板。ドジャースも0-3で敗れた。
現地メディアは「ドジャースは、大谷のコンディションが良くないときに無理に投げさせるのは得策ではないと判断した。大谷の次回先発は9日のロッキーズ戦となる。数日間の回復期間を持つことになるだろう」と伝えている。
今季、大谷は負傷を乗り越えて“二刀流”を再開した。シーズン初登板までには多くの時間を要し、リハビリも慎重に行った。投手としては6月17日のサンディエゴ・パドレス戦で約2年ぶりに登板し、1回1失点の内容で復帰戦を終えた。
その後は先発ローテーションに加わり、徐々に投球数やイニングを伸ばしている。直近で先発登板した8月28日のシンシナティ・レッズ戦では、今季初めて5イニング以上を投げ、5回2被安打(1被本塁打)、2四球、9奪三振、1失点の好投でシーズン初勝利をマークした。
ここまで11試合に登板し、32.1回で1勝、防御率4.18。投手復帰が約2年ぶりであることを考えれば、まずまずの成績といえる。特に、直近の登板で今季最高の投球を見せたことが、今後への期待を高めている。
もちろん、まだ無理をすべき段階ではない。重要なのはポストシーズンだ。今回、風邪で登板を一度回避したことは、コンディション管理の観点からはむしろプラスに作用する可能性もある。
最近のドジャースは流れが良くない。パイレーツとの3連戦ではスイープ負けを喫するなど苦戦が続いている。ただ、同地区で首位を争うパドレスが直近10試合で2勝8敗と失速しているため、ナ・リーグ西地区1位は辛うじて守っている状況だ。
ロッキーズはすでに101敗を喫するなど、“最悪のシーズン”を見せているチーム。ドジャースとしては確実に勝ち星を重ねたい相手であることは間違いない。
直近の4試合シリーズでは2勝2敗と痛み分けとなっただけに、今回のシリーズでは借りを返したいところだ。初戦の先発投手に大谷を立てたのも、その意思の表れだろう。
果たして大谷はドジャースを救うピッチングを披露できるのか。当日の登板に注目が集まる。
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