シーズン開幕前から海外組の活躍が目につく。カタールW杯アジア2次予選を控えたベント・コリアにとっては、好材料だ。
シーズン真っ只中のKリーグとは異なり、欧州リーグは開幕を控えている。今はコンディションを引き上げる期間だ。
そんななか本格的なシーズンの準備モードに突入した欧州組から、うれしいニュースが続々と届いている。サッカー韓国代表を率いるパウロ・ベント監督のカタールW杯アジア2次予選の構想までも、現在まで順調だ。
吉報の皮切りとなったのは、1年間のレンタルを終えてレッドブル・ザルツブルクに復帰したファン・ヒチャンだ。ファン・ヒチャンは7月21日(以下日本時間)、パルンドルフとのオーストリア・カップ1次ラウンドで、後半15分から途中出場してアシスト1を記録。チームの7-1の勝利に貢献した。
トッテナムの攻撃の中心に立ったソン・フンミンは、シンガポールで開かれているインターナショナル・チャンピオンズ・カップに参加している。ユベントスとの対戦に先発出場した彼は、前半45分の間、熱心にグラウンドを走り回った。攻撃ポイントは記録できなかったが、ゴールに貢献した活発な動きで存在感を示した。
ドイツで2回目のシーズンを迎えるイ・ジェソン(ホルシュタイン・キール)も初試合で得点をあげ、新しいシーズンへの期待感を高めた。イ・ジェソンは7月22日、シェフィールド・ウェンズデイとの試合で左足シュートを放ち、チームの2点目を作った。
Jリーグのガンバ大阪からフランス1部リーグのジロンダン・ボルドーに移籍したファン・ウィジョも、最初の試合を消化した。後半16分に途中出場したファン・ウィジョは、ゴールこそ奪えなかったが、決定的なチャンスを作ったりもしている。
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ベント監督率いる韓国代表は、9月10日のトルクメニスタン戦からカタールW杯アジア2次予選を開始する。韓国代表はレバノン、北朝鮮、トルクメニスタン、スリランカと同じグループHに入った。
ベント監督は「特に良いとも悪いともいえない」と、組み合わせに特別な意味を置かなかった。
アジア2次予選で対戦する3チームは、いずれもFIFAランキングが韓国(37位)よりも低い。韓国代表を相手に、守備的な戦術をとるのは明らかだ。そのため攻撃陣のコンディションがポイントとなる。
相手の“密集守備”を崩すためには、攻撃の多様性も備えなければならない。ソン・フンミンは軽い身のこなしでプレシーズンを開き、ベント監督の信任を受けるファン・ウィジョとクォン・チャンフンは、それぞれ舞台を移して新たな跳躍を目指している。
快調なスタートを切った海外組が2次予選の舞台でもベント監督を笑わせることができるか、見守りたいところだ。
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