「毎回、国際Aマッチ100試合出場を夢見ていた。必ず勝ちたかった」。
ソン・フンミン(トッテナム)は6月6日、大田(テジョン)ワールドカップ競技場で行われたチリとの親善試合に出場し、後半のアディショナルタイムに得点。チームを2-0の勝利に導き、MOMに選ばれた。
ソン・フンミンは試合後、「良い精神力と姿勢で臨む選手たちに感謝している。大敗(6月2日のブラジル戦、1-5)からもよくなった。必ず勝ちたかったし、そのような気持ちが一つになったようだ」と勝利の感想を述べた。
さらにソン・フンミンは、同日の試合で韓国人選手としては16人目となるセンチュリークラブ(Aマッチ100試合出場)加入者となった。後半アディショナルタイムに決めた完璧なフリーキックで、自ら祝福している。
試合後にはセンチュリークラブ加入を祝う記念式も開催。実の甥と姪も登場し、喜びを分かち合ったソン・フンミンは、「すごく勝ちたかった。100試合目で負けてから祝われると、気が重くなりそうだった。運良く得点できて喜ばしく終えられた」とし、「100試合を超えるとは思わなかった。毎瞬間、頑張ろうと努力したので、時間が早く流れた。毎回、夢は見ていたが、10年という時間だ。着実に代表チーム生活をしなければならないのに、(このような)状況を作るためにもっと努力した」と、これまでの時間を振り返った。
同日の得点でソン・フンミンは、国際Aマッチ通算32ゴールに記録を伸ばした。これは歴代Aマッチ得点6位で、1位はチャ・ボムグン元韓国代表監督の58ゴールだ。
ソン・フンミンは、「チャ前監督と私を比較すること自体が、とても申し訳ない。チャ前監督の、莫大な業績を追いかけることができるということ自体が光栄だ。水が流れるように、私がしなければならないことをしようとしている」と謙遜さを示した。
イングランド・プレミアリーグで得点王を獲得するなど、名実ともにワールドクラスとして知られるソン・フンミン。代表でも突出した存在だけに、相手からの集中的なマークは避けようがない。
だが逆に彼がいるため、ファン・ヒチャン(ウルヴァーハンプトン)、ナ・サンホ(FCソウル)など、他のアタッカーのマークが甘くなるという側面もあるようだ。チリ戦でもファン・ヒチャンが先制点を挙げ、ナ・サンホとチョン・ウヨン(フライブルク)が躍動していた。
これについて「集中的に牽制を受けているようではない」と笑ったソン・フンミンは、「選手たちが時々、スタジアムで全て見せることができず、心が痛い。ものすごい能力を備えている選手たちだ。チョン・スンヒョン(金泉尚武)、ナ・サンホ、キム・ムンファン(全北現代)らが、“私が常に準備している”という姿勢を示すことだけでも重要だ。このような選手たちが技量を思う存分発揮できれば、私はスタジアムで一番幸せな選手だと思う」と、フォア・ザ・チーム精神を強調した。
ソン・フンミンは試合後、4万135人の観衆と挨拶を交わし、スタジアムを回りながらファンとコミュニケーションを取っていた。「大きな責任感を感じて頑張るので、今のようにたくさん愛して応援してほしい。私たちも完璧ではないが、その応援に応えられるよう最善を尽くす」と伝えた。
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