韓国プロバレーボールのVリーグ男子部において、“トップクラスのレフト”との評価を受けるチョン・ジソク(27、大韓航空ジャンボス)が、しばらくの間男子バレー韓国代表で活動できなくなった。
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大韓体育会は5月6日、「強化訓練除外審議委員会」を開き、昨年にデートDV疑惑で物議をかもしたチョン・ジソクに対し「代表選手強化訓練1年資格停止」の処分を下した。
大韓体育会は当初、チョン・ジソクを含む男子バレー韓国代表選手を国家代表として承認していたが、チョン・ジソクの不祥事が問題として浮上したことで、再び議論することで決めた。
今回の決定により、チョン・ジソクは向こう1年間、韓国代表として活動できなくなった。今年7月にソウルで開催されるFIVB(国際バレーボール連盟)男子チャレンジャーカップはもちろん、9月の杭州アジア大会にも出場することができない。
チョン・ジソクは昨年9月、恋人へのデートDVと違法撮影の疑いで司法機関の調査を受けた。
チョン・ジソクは告訴人である元恋人と法的争点で合意し、同年10月に合意書と告訴取消書を提出。検察はデートDVの件と関連してチョン・ジソクの容疑を認めたが、さまざまな情況を考慮し、起訴猶予を決定した。ただ、器物損壊の疑いは告訴人の意志と関係なく捜査を進め、検察に送致した。
同年11月、プロバレーボールを管轄する韓国バレーボール連盟(KOVO)は賞罰委員会を開き、チョン・ジソク罰金500万ウォン(日本円=約50万円)を賦課した。所属チームの大韓航空も、これとは別に正規リーグ第2ラウンド残り試合の出場停止処分を下した。
KOVOと大韓航空がチョン・ジソクに科した懲戒の履歴は、今回の審議委員会の「1年資格停止」処分の根拠になったと伝えられた。チョン・ジソク側が疎明する過程で自信の過ちを認めたという点も、審議委員会の懲戒決定に影響を及ぼした。
審議委員会の決定を受け入ることができなければ、5日以内に再審要請ができるが、韓国バレーボール協会(KVA)は大韓体育会の決定を受け入れることに決めた。国際大会での成績よりも、国内での社会的共感が重要なだけに、チョン・ジソクを除くメンバーでチャレンジャーカップの出場メンバーを決定する予定だ。
もっとも、男子バレー韓国代表の立場としてはチョン・ジソクの離脱は痛い。チョン・ジソクはVリーグ最高のレフトに挙げられ、攻撃はもちろん守備の能力も卓越しているため、代表チームになくてはならない選手と評価されている。
当初はチョン・ジソクを構想に含めていたイム・ドホン監督は、メンバーを再構成せざるを得ない状況に陥ることになった。
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