蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)を率いるホン・ミョンボ監督が、横浜F・マリノスからレンタル加入中の元日本代表MF天野純(30)の活躍ぶりにほほ笑んだ。
【動画】相手GK動けず…蔚山現代・天野純の“芸術的”フリーキック
蔚山現代は4月24日、マレーシア・ジョホールバルのタン・スリ・ダトー・ハジ・ハッサン・ユヌス・スタジアムで行われたアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)グループI第4節で広州FCに5-0の大勝を収めた。
これで4試合を終えて2勝1分1敗の勝ち点7とした蔚山現代は、首位の川崎フロンターレ(勝ち点8)、2位のジョホール・ダルル・タクジム(勝ち点7)に次ぐ3位につけた。
前節の同カードで3-0と勝利していた蔚山現代は、今回の試合で前半こそ開始4分のFWユン・イルロク(30)の先制ゴール1点のみに終わったものの、後半開始から主力を投入したことで得点力が爆発。後半だけでFWマルク・コスタ(25)、MFヴァレリ・カザイシュヴィリ(29)、天野、DFソル・ヨンウ(23)がそれぞれゴールを決めた。
試合後に行われた記者会見には、蔚山現代からホン・ミョンボ監督と天野が出席。
ホン・ミョンボ監督は「蒸し暑い天気であり、何人かの選手は今回が初出場だったが、彼らが本当に欲頑張ってくれた」とコメントし、後半の得点ラッシュについては「特に変えたことはない。開始早々に得点を決めることができたが追加点がなかった。ただ、後半から入った選手たちは体力的な余裕があったため、そこで差が出たのではないかと思う」と振り返った。
第1~2節で先発出場するも、前節はベンチを外れていた天野は、今節で途中出場から1ゴール1アシストの活躍を披露した。活発にピッチを走り回った天野はチャンスメイクの役割を着実に果たし、ホン・ミョンボ監督の起用に応えてみせた。
実際、ホン・ミョンボ監督も「天野は前回の試合(ジョホール戦)で負傷し、前節まで試合出場に困難があった」としつつも、「今回はコンディション的な側面を確認するため、天野の基本的な技術と実力を信じて後半に投入した。それが上手く行ったようだ」と、天野のパフォーマンスを高く評価していた。
その天野は試合について「相手が6バックで出てきて非常に難しい試合だった。それでも、前回の試合より結果が良かったことに満足している」と振り返り、「前半は広州FCの選手がアグレッシブにプレーする姿を見せていたが、後半には疲労感が感じられた。その部分を突いて最善を尽くしてプレーした結果、ゴールとアシストを記録することができて満足だ」と伝えた。
蔚山現代は来る27日の第5節で川崎と対戦する。ホン・ミョンボ監督は川崎戦での天野の出場可否について問われるも、「(出場メンバーは)まだ決まっていない。どの選手が出場するかはわからないが、天野は我々のチームにとって重要な選手であり、重要なオプションだ」とし、「この2日間でしっかり準備をし、良い結果を出せるようにしたい」と必勝を誓っていた。
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