元横浜FCの韓浩康がACLで奮闘中!自身初挑戦のアジアの舞台で「選手としての価値を証明したい」【一問一答】

韓国Kリーグ2(2部)の全南(チョンナム)ドラゴンズに在籍する在日コリアンのDF韓浩康(ハン・ホガン、28)が、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)初挑戦中の心境を伝えた。

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全南は本日(4月21日)、タイのパトゥム・ターニー・スタジアムで行われるACLグループGの第3節でメルボルン・シティ(オーストラリア)と対戦する。試合は日本時間23時(現地時間21時)にキックオフする。

前年度カップ戦王者として、韓国勢で史上初めて2部からACLに出場している全南。ユナイテッド・シティ(フィリピン)との初戦では1-0と勝利するも、第2節で手倉森誠監督率いるBGパトゥム・ユナイテッド(タイ)に0-2で敗北。現時点でグループ3位につけており、今節と次節のメルボルン・シティとの2連戦が、グループ突破へ重要な戦いとなる。

そんな注目の一戦を控え、20日に行われた前日記者会見には、全南からチョン・ギョンジュン監督と韓浩康が出席した。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)チョン・ギョンジュン監督(左)、韓浩康(右)

日本では朝鮮大学校を経てモンテディオ山形、ブラウブリッツ秋田に在籍し、今年3月にJ2リーグの横浜FCから全南に完全移籍した韓浩康。

全南では加入発表直後のリーグ戦でデビューを飾ると、以降ACL含む公式戦6試合連続で先発出場しており、すでに指揮官の信頼を得ている。

そんな韓浩康は、自身にとって初挑戦となるACLでの戦いについて問われ、「アジアで最も大きな大会に出場できることを光栄に思う」とし、「この舞台で優れた活躍を見せられれば、より良いサッカー選手に発展できるはず。選手としての価値を証明したい」と並々ならぬ覚悟を伝えた。

また、グループステージ突破に向けては「目の前の1試合1試合に自信と粘り強さをもって臨まなければならない」とし、全南が十分に決勝トーナメントに進出できるチームであることを強調していた。

「メルボルン・シティは優れたチームだが…」

以下、チョン・ギョンジュン監督、韓浩康との一問一答。

―まだ決勝トーナメント進出の可能性が残されていると思うか。

チョン・ギョンジュン監督「初戦を戦った後に申し上げたのと同じように、3試合を戦った後の結果を見なければならないと思う。現時点では有利とも不利とも言える水準で、決勝トーナメント進出を判断できる状況ではない」

―今大会がACL初出場となるが、自分自身にとって大きな挑戦と言えるか。

韓浩康「アジアで最も大きな大会に出場できることを光栄に思っている。この舞台で優れた活躍を見せられれば、より良いサッカー選手に発展できるはずだ。選手としての価値を証明したい」

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)韓浩康

―メルボルン・シティの試合はチェックしていると思うが、それに対する感想と、メルボルン・シティとの2連戦の戦い方について。

チョン・ギョンジュン監督「分析後、どのように相手にするかが重要な準備過程だ。メルボルン・シティ相手に2試合連続で戦わなければならない。優れたチームではあるが、メルボルン・シティの戦術に対応して試合を進められれば、良い結果を出せるのではないだろうか」

―ジョージア代表FWニカ・カチャラバが2試合連続でベンチスタートだったが、先発出場の可能性はあるのか。

チョン・ギョンジュン監督「どの選手がリザーブだ、先発だと決まったことはない。選手本人が証明する問題であり、証明できるのであれば先発として90分フル出場も可能だ。個人能力、身長など自分の長所を上手く活用してプレーすれば、着実に活躍できると思う」

―選手キャリアをJリーグで長く続けてきた。タイのBGパトゥム・ユナイテッドを相手にした当時の感想は。

韓浩康「選手の技術とスピードが優れていた。決して対応できなかったわけではないと思うが、もう少し上手くできたと思うと残念に思う。チームとして対応することが重要だと思っている。次の試合では各自が自分の能力を発揮し、チームが勝利できるようにしたい」

―ここまで1勝1敗としているが、選手たちは決勝トーナメント進出への自信を持っているのか。

韓浩康「自信を持って戦う必要がある。目の前の1試合1試合に自信と粘り強さをもって臨まなければならない。これまでの2試合でプレーしながら、十分に決勝トーナメントに進出できる可能性があると実感している」

―グループGで最も強いチームと評価されているメルボルン・シティと2連戦を戦わなければならない。念頭に置いている部分はあるのか。

チョン・ギョンジュン監督「2試合連続で戦わなければならない日程となっている。毎回の試合で最善を尽くすことが重要だ。2試合を終えた後の結果によって、自力で決勝トーナメントに進出できるのか、さまざまなケースを想定しなければならないか、という状況だ。一つの試合に勝ったからと言って決勝トーナメントに進める、進めないが重要なのではなく、大会に出場すること自体が光栄なことだ。1試合1試合を集中して戦うことが重要だと選手にも話している」

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)チョン・ギョンジュン監督

―全南が敗北した同じ日には、大邱(テグ)FC、蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)とほかのKリーグ勢も敗れたが。

チョン・ギョンジュン監督「ACLに参加しているほかのチームも、その試合に最善を尽くしたはずだ。勝っても負けてもサッカーは続くものであり、次の試合で勝てるように最善を尽くして準備しなければならない。それを手放した瞬間、サッカーをやめなければならない。1試合負けたからといって、次の試合を諦めることはないだろう。それは私も同じだ」

(構成=姜 亨起)

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