韓国女子ツアーの2022シーズン始動!開幕戦「ロッテレンタカー女子オープン」の注目選手を一挙紹介

2022年04月07日 ゴルフ #韓国女子ツアー

計33大会、賞金総額309億ウォン(日本円=約30億9000万円)という史上最大規模で行われる2022シーズンの韓国女子ツアー。

【写真】大胆肩見せも!韓国女子ゴルファーのドレス姿

その開幕戦となる「ロッテレンタカー女子オープン」が、本日(4月7日)から10日までの4日間にかけて、済州道(チェジュド)西浦帰(ソグィポ)市のロッテスカイヒルCCで行われる。

賞金総額は7億ウォン(約7000万円)で、優勝賞金は1億2600万ウォン(約1260万円)となる。

今年初めの日程発表当時、今季の賞金総額は305億ウォン(約30億5000万円)とされていた。

ただ、その後「第8回キョチョンハニー・レディースオープン」と「セルトリオン・クイーンズマスターズ」が各2億ウォン(約2000万円)ずつ賞金を増額したことで、現在の賞金総額309億ウォンとなった。

(写真提供=KLPGA)「ロッテレンタカー女子オープン」大会ポスター

史上初の“大会2勝目”は生まれるか

開幕戦の「ロッテレンタカー女子オープン」は選手たちの冬季トレーニングの成果を試す機会であり、シーズン序盤の勢いをつかむための重要な大会だ。

シーズン初戦というプレッシャーだけでなく、済州島に吹く強風を乗り越え、2022シーズン最初の優勝という栄光を誰がつかみ取るのか、その主人公の行方に感心が集まっている。

2008年の初開催以降、今年で14回目を迎える「ロッテレンタカー女子オープン」は、これまで一度もタイトル防衛に成功した選手がいないほど、“連覇を許さない大会”として有名だ。

今年もその歴史を受け継ぎ、再び新顔が優勝トロフィーを手にするのか、はたまた史上初めて大会2度目の優勝を果たす選手が誕生するのかも見どころだ。

誰よりも先に挑戦状をたたきつけたのは、ディフェンディングチャンピオンとして生涯初のタイトル防衛に挑むイ・ソミ(23)だ。イ・ソミは2021シーズンに本大会で初勝利を挙げ、存在感を発揮すると、以後さらにもう1勝を追加するというキャリアハイを送った。

イ・ソミは「自分にとって生涯初となるタイトル防衛戦だ。プレッシャーよりも平常心を持とうと努力していて、毎回そうであるように最善を尽くして準備している。冬季の期間に練習してきたことを、多からず少なからずやってきた分だけ見せようというのが最大の目標だが、その目標を達成するために一生懸命努力してみたい」とコメント。

続けて、「今大会の成績はコースマネジメントと成績によって変わるだろう。グリーンがとても難しいコースだからこそ、コースマネジメントとパットが最も重要だ。変数は天気だが、その部分さえうまくコントロールできれば、良い結果が生まれると思う」と力を込めた。

(写真提供=KLPGA)イ・ソミ

2019シーズンに本大会を制したチョ・アヨン(21)も強力な優勝候補の一人だ。「シーズン開幕戦でありながら、ルーキー時代に優勝した良い思い出のある大会なだけに、緊張とときめきが半分半分だ」というチョ・アヨンは、次のように意気込みを伝えた。

「冬の間はアメリカで練習に励んだ。昨年はドライバーイップスのために苦労したので、練習を通じてドライバーの正確さに気を使い、8年近く取り組んできたパットの逆グリップを正グリップに変えるなど、多くの変化を与えた。大きな変化を与えたことがどんな結果につながるかは不安だが、頑張ってきたので信じてプレーしたい」

(写真提供=KLPGA)チョ・アヨン

今シーズンから所属先をDAEBO建設に移し、“ジヒョン時代”の復活を夢見る2018シーズン大会優勝者のキム・ジヒョン(30)にも注目したい。

キム・ジヒョンは「ロッテスカイヒルCCに来ると気持ちが本当に楽になる。シーズン初戦から良い機運をもらって戦えたら嬉しい」とし、「新しい帽子をかぶって臨む大会だ。プレッシャーよりも新たに始めるという気持ちで、今大会と今シーズンを過ごせるように努力したい」と伝えた。

(写真提供=KLPGA)キム・ジヒョン

2016シーズンの本大会優勝者であるチャン・スヨン(27)も、初の最多勝に挑戦する。

チャン・スヨンは2012年のプロ転向から4年目の2016シーズンに出場した「第9回ロッテマート女子オープン」で初優勝を果たし、同年の「2016 NH投資証券レディースチャンピオンシップ」でも優勝トロフィーを掲げた。

翌2017シーズンの「ISUグループ第39回KLPGAチャンピオンシップ」で再び勝利を収めたチャン・スヨンは、以降優勝経験がないものの、最高の座に就く準備は着実に進めている。

はたして今大会でチャン・スヨンが5年ぶりに優勝トロフィーを掲げ、再びトップに立つことができるかに注目が集まる。

(写真提供=KLPGA)チャン・スヨン

有力選手多数出場

昨シーズンの賞金ランキングと大賞(年間MVPに相当)ポイント部門でトップ10に名を連ねた選手が大勢出場することもあり、初戦から熾烈な競争が予告されている。

2021シーズンに驚異の6勝を挙げ、賞金女王、大賞、最多勝を獲得したパク・ミンジ(23)が新型コロナウイルス感染で大会出場を取りやめたなか、韓国女子ツアーを代表する有力選手が熱い接戦を繰り広げるものとみられている。

まず、個人通算獲得賞金50億ウォン(約5億円)突破など、韓国女子ツアーの歴史を新たに書き記している“記録製造機”ジャン・ハナ(29)が優勝トロフィーを狙う。正規ツアー(1部)で通算15勝を収めたジャン・ハナだが、「ロッテレンタカー女子オープン」では未だ優勝がないだけに、今大会に懸ける切実さはいつになく大きい。

(写真提供=KLPGA)ジャン・ハナ

キュートなルックスで人気を集めるパク・ヒョンギョン(22)や、済州島開催の大会で強さを見せるユ・ヘラン(21)も強力な優勝候補だ。

また、昨シーズンの「第10回KG・イーデイリーレディースオープン」でプロ初勝利を挙げ、同年のメジャー大会「第22回ハイトジンロチャンピオンシップ」で2勝目を記録し“シンデレラ”に浮上したキム・スジ(25)も出場を予定している。

(写真提供=KLPGA)キム・スジ

昨季に新設された「東部建設・韓国土地信託チャンピオンシップ」で5年7カ月ぶりとなる優勝を果たしたイ・ジョンミン(30)も出場を予告。冬季にアメリカで練習を行い、パフォーマンスを引き上げたキム・ジヨン2(26)、切実な思いで今季初優勝を狙うイ・ガヨン(22)もダークホースと評価されている。

このほか、昨季にルーキーで唯一優勝を経験するとともに、新人賞まで受賞する偉業を成し遂げたソン・ガウン(21)も挑戦状を叩きつけた。

また、永久シード権者資格を通じて韓国女子ツアーに帰ってきた双子の母親ゴルファーであり、生きるレジェンド選手であるアン・ソンジュ(34)も、今大会で注目すべき選手の一人だ。

(写真提供=KLPGA)アン・ソンジュ

実力十分のルーキー

2014シーズン当時、韓国女子ツアーにすい星のごとく登場したコ・ジンヨン(26)、キム・ミンソン5(27)、ペク・キュジョン(26)に代表された3人のルーキーは、ファンの興味を呼び起こす白熱の対決を繰り広げ、国内で多くの注目を集めた。

ルーキーが合計8勝を挙げた2019シーズンには、新人賞受賞のチョ・アヨンを筆頭に、同年3勝のイム・ヒジョン(21)、そして1勝を挙げたイ・スンヨン(23)など、若いゴルファーが屈指の活躍を見せ、韓国女子ツアーに新風を巻き起こしたことがある。

今シーズンは韓国代表出身のルーキー5選手をはじめ、最高の技量を持つルーキーたちの競争が予告されており、2014シーズンと2019シーズンに次ぐ史上最大級の“ルーキー大戦”が繰り広げられるとみられ、シーズン前からゴルフファンの関心を集めている。

2021シーズンのドリームツアー(2部)賞金女王のユン・イナ(18)、同2位のクォン・ソヨン(20)をはじめ、マ・ダソム(22)、イ・イェウォン(19)、ソ・オジン(20)といった代表出身のルーキーたちが、誰が一番先にトロフィーを掲げることができるかに注目が集まる。

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