欧州を去ったバルセロナ下部組織出身イ・スンウは今…韓国復帰で活躍誓う「プレーで証明する」

バルセロナ下部組織出身でかつては“韓国のメッシ”と呼ばれたFWイ・スンウ(24、水原FC)が、キャリア初挑戦となるKリーグを戦う意気込みを明かした。

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イ・スンウはユース時代からプロデビュー以降まで、長い間欧州で生活を続けてきた。

ただ、バルセロナ下部組織を経てエラス・ヴェローナ(イタリア)、シント=トロイデン(ベルギー)、ポルティモネンセ(ポルトガル)と渡り歩くも、どのクラブでも出場機会を得られず。結局、母国に戻りKリーグで新たなスタートを切ることを決断した。

1月11日、済州島(チェジュド)西浦帰(ソグィポ)で行われた「Kリーグ転地訓練メディアキャンプ」に出席したイ・スンウは、Kリーグで戦う2022シーズンの意気込みをこう語った。

「“選手としてプレーしたい”という思いが最も大きなモチベーションになった。それだけキム・ホゴン団長、キム・ドギュン監督が勇気を与えてくれたし、良いパフォーマンスを見せられると信じてくれた。クラブからの信頼と勇気のおかげで(母国復帰)を選択できた。この選択を後悔しないように準備したい」

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)イ・スンウ

これまで、イ・スンウは代表練習のため韓国でプレーすることはあったが、Kリーグは今回がキャリア初。「初めてKリーグでプレーする選手として、まずはチームに適応しようと努力している。それが最優先だと思う。練習を始めて1週間しか経っていないので、コンディションが何%であるかを申し上げることは難しい。水原FCがより高いところに上がれるよう最善を尽くしたい」と強調した。

水原(スウォン)FCの強みは厚みのある攻撃力だ。昨季得点ランキング2位(18ゴール)で年間ベストイレブンに選ばれた元南アフリカ代表FWラルス・フェルトワイク(30)、アシストランキング2位(10アシスト)のブラジル人MFムリロ・エンリケ(27)を中心とする攻撃にイ・スンウが加わる。

キム・ドギュン監督は「イ・スンウはスピードを活かした突破やボールを持ってからの動きが長所だ。そういった部分に期待している」とし、「実際、昨季はそのような役割を果たす選手がいなかった。イ・スンウが本来のパフォーマンスを取り戻せるようにすることが私の役割だ」と力を込めた。

イ・スンウは「Kリーグでプレーしたことがないので、実力面でどうかは現時点で話せない」と謙遜しつつ、「体の調子をしっかり引き上げて、Kリーグで良いパフォーマンスを見せられるようにすることが目標だ。ゴールやアシストをできるだけ多く記録したい」と意欲を示した。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)イ・スンウ

「言葉よりもピッチ上のパフォーマンスで」

2022年はイ・スンウにとって重要な年でもある。来る11月にカタールW杯が開催されるからだ。

イ・スンウの最後の国際Aマッチ出場は、2019年6月に行われたイランとの国際親善試合までさかのぼる。以降、韓国代表率いるパウロ・ベント監督から2年以上も招集を受けていない。

「国家代表の座はすべての選手の夢であり、誰もが選ばれたいと願う場所」というイ・スンウは、「所属チームで良いプレーを見せられればチャンスがある」と前を向いた。

イ・スンウと同じバルセロナ下部組織出身のMFペク・スンホ(24、全北現代モータース)は、昨季に欧州生活を終えてKリーグに進出。欧州では出場機会に恵まれなかったペク・スンホだが、全北現代(チョンブク・ヒョンデ)では不動の主力となり、チームのリーグ5連覇に大きく貢献した。

イ・スンウは「スンホ兄さんが(韓国に)戻ってきて良いプレーを見せ、優勝も果たした。“おめでとう”とメッセージも送った」としつつも、「スンホ兄さんがKリーグに復帰したからと言って、その影響で自分も韓国に復帰したわけではない」と線を引いた。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)ペク・スンホ

そんなイ・スンウは、幼い頃から個性あるキャラクターで存在感を放ってきた。彼らしい行動や自信に満ち溢れた発言が度々話題となった。

しかし、この日の記者会見では慎重に話しているようだった。「たくさん叱られてきた。最大限目立たないよう、問題が起きないよう話をしている。記者の方々がとても攻撃的に対応するので、自分も変化が必要だと考えた」というイ・スンウは、「口で(ゴール、アシストを)いくつ記録すると話すのではなく、より慎重に話そうと思う。言葉よりもピッチ上のパフォーマンスで見せたい。そのとき、何かを言える場があれば良いと思う」と伝えた。

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