大谷翔平(27、ロサンゼルス・エンゼルス)のアメリカン・リーグMVP受賞に韓国メディアも反応している。
全米野球記者協会(BBWAA)は11月19日(日本時間)、アメリカン・リーグとナショナル・リーグのMVPを発表。大谷はア・リーグのMVPに選出された。
アジア人選手のMVP受賞は2001年のイチロー以来20年ぶりの快挙だ。
異変はなかった。メジャー4年目の大谷は今シーズン、投打兼業の“二刀流”を完璧にこなして見せた。
投手としては23試合で先発登板し、9勝2敗の防御率3.18の好投を披露。打者では155試合に出場し、打率0.257の46本塁打、100打点、26盗塁、OPS(出塁率+長打率)0.965と破壊力を見せつけ、MLB本塁打部門3位に上がった。
大谷は1シーズンとしては初めて、100イニング、100奪三振、100安打、100打点、100得点と、投打5部門で100超えする“クインタプル”を成し遂げた。
すでに大谷はオフシーズンの各種表彰でMLB最高の選手の名誉を獲得しており、最後の“画竜点睛”はア・リーグMVPだった。ライバルもウラジミール・ゲレーロ・ジュニア(22、トロント・ブルージェイズ)程度だった。
ゲレーロ・ジュニアも大谷に劣らない圧巻のシーズンを送った。大谷を抜いて本塁打王(48本)に輝いたばかりか、出塁率や長打率、OPSでもア・リーグ1位に立った。MLBで今季最も優れた打者に送られるハンク・アーロン賞もゲレーロ・ジュニアが受賞した。打撃成績では大谷を上回っている状況だ。
それでも、大谷の“二刀流”はゲレーロ・ジュニアのインパクトを凌駕した。
デビューイヤーの2018年に新人王を受賞した後、肘や膝の故障で本来の実力を発揮できず、“二刀流”維持へ否定的な視線が多かったが、大谷は今季、“ベーブ・ルースの再臨”と呼ばれるほどに投打で歴代屈指のシーズンを送った。
頭の中で想像するような“マンガ野球の実写版”が目の前に繰り広げられ、その主人公が大谷だったということだ。
そして、マンガ野球の結末は満場一致のMVPでハッピーエンドを迎えた。満場一致のMVPは史上19人目で、2015年のナ・リーグMVPを受賞したブライス・ハーパー(29、フィラデルフィア・フィリーズ)以来6年ぶり。大谷は1位票30人を独占する420点を獲得した。
アジア人初のMVPであり、新人王を受賞してデビューとともに衝撃を与えたイチローでさえも、満場一致の受賞はできなかった。2001年当時、イチローは1位票28票中11票を獲得し、満場一致ではなく、計289点だった。
(記事提供=OSEN)
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