韓国女子バレーの“女帝”キム・ヨンギョンへの帰国インタビューで騒動を巻き起こした韓国バレーボール協会・広報分科委員会のユ・エジャ副委員長(韓国バレーボール連盟競技監督官)が、最終的に辞任する運びとなった。
ユ副委員長は8月12日、韓国バレーボール協会を通じて、「女子バレーボール代表チームの帰国インタビューで、思慮に欠ける無理な進行をし、ファンの皆様にご心配をおかけした。心から頭を下げてお詫びする」とし、「重大な責任を感じる。バレーボール協会広報副委員長を辞任し、自重する」と明らかにした。
これに先立って8月9日、仁川(インチョン)国際空港を通じて、日本から帰国したキム・ヨンギョンの記者会見を行なった際、ユ副委員長は大統領の祝電に対する感謝を何度も要求。ほかにも報奨金6億ウォン(約6000万円)に対する回答を強要し、韓国内外から注目を浴びていた。
この件について韓国バレーボール協会の関係者は、「(ユ副委員長の)ストレートな性格がそのまま露出したようだ。悪い意味ではなかった」と釈明した。
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そしてユ副委員長の辞任と同時に、バレーボール協会のオ・ハンナム会長も謝罪文を発表。「女子バレーボール代表チームが空港でメディアとのインタビューを行った際に起きた内容で、バレーボールを愛し、ご愛顧くださるバレーボールファンと国民の皆様に深くお詫び申し上げます」と頭を下げている。
さらに、「司会者が選手団に支給する褒賞金と、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の励ましのメッセージに関する内容を、何度も繰り返して強調する無礼な表現があった。バレーボール界の先輩として、気兼ねなくリラックスした雰囲気で発生した望ましくない状況だった」と釈明している。
今回の件は日本でも注目を集め、8月12日放送のワイドショー『バイキングMORE』(フジテレビ)で取り上げられるなど小さくない余波をもたらしていた。
なお2020東京五輪のバレーボール女子で、韓国代表をベスト4進出に導いたキム・ヨンギョンは、代表引退を発表した。
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