背後のスペースを狙うホンジュラスの攻めを何としても防がなければならない。
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キム・ハクボム監督率いるU-24韓国代表は、グループステージ突破のための最終関門を残している。
初戦はニュージーランドに0-1の“衝撃的敗北”を喫したが、第2節ではルーマニアに4-0の完勝を収めた。グループBは全4チームが1勝1敗の勝ち点3で並んでいるが、韓国が得失点差で上回り首位に付けている。
韓国は、最終節のホンジュラス戦で引き分けても決勝トーナメント進出が決まる。対するホンジュラスは、初戦でルーマニアに0-1で敗れたものの、第2節でニュージーランドを3-2で下し、決勝T進出に望みをつないだ。
韓国はホンジュラスとの歴代対戦成績で2勝1分1敗と上回るが、前回の2016年リオ五輪では決勝トーナメント準々決勝で0-1と敗れた苦い経験もある。リオ大会4位のホンジュラスはオリンピックに4大会連続で出場しており、その戦力を侮ることはできない。
もっとも、北中米2位で東京五輪出場を決めた今回のホンジュラスは、リオ大会ほど強力な戦力ではない。オーバーエイジのFWブライアン・モヤ(27)が盲腸の手術で戦列を離れているだけになおさらだ。
そんななかで最も警戒すべき選手はFWリゴベルト・リヴァス(22)。イタリア・セリエAの名門インテルの下部組織出身でもある彼は、現在イタリア・セリエB(2部)のレッジーナでプレーしている。リヴァスはニュージーランド戦でもゴールを決めている。
また、最前線のFWホルヘ・ベングチェ(25)はまだ自身の役割をまっとうできずにいるが、FWルイス・パルマ(21)やMFホセ・レジェス(23)、MFエドウィン・ロドリゲス(21)など、2列目にはスピードと突破力に優れる選手が多い。
ホンジュラスはルーマニア戦、ニュージーランド戦のいずれも15本以上のシュートを放ち、枠内シュートも5本以上記録するなど、攻撃的なサッカーを駆使するチームだ。主なフォーメーションは4-4-2で、Aマッチ出場記録のある選手は13人と、経験豊富なメンバーが揃う。
ただ、攻撃面は脅威とはいえ、守備の組織力や攻守の切り替えの速さは際立っていなかった。
実際、東京五輪直前に行われた日本との強化試合では3失点を喫し、ルーマニア戦でも1失点、ニュージーランド戦でも2失点している。特に、ニュージーランド戦の2失点目の場面では、攻撃参加したDFの選手の戻りが遅れ、1度のカウンターからゴールを許していた。
そのため、韓国はスピードに優れるFWオム・ウォンサン(22)やFWイ・ドンジュン(24)を上手く活かすことができれば、ホンジュラスのウィークポイントを突くことができるはずだ。
キム監督はルーマニア戦終了後、「ホンジュラスは好成績で予選を通過した良いチームだ。甘く見る相手ではない。分析はできている。選手と一丸になって良い試合を披露したい」と必勝を誓った。
韓国対ホンジュラスの一戦は、本日(7月28日)横浜国際総合競技場で午後5時30分にキックオフ予定だ。
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