新型コロナウイルスの感染が広がるなか、安全に大会を終えるための対策が目に付く。FIVBバレーボールネーションズリーグ(VNL)の風景がいつもと異なる。
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ステファノ・ラバリニ監督率いる女子バレー韓国代表は5月25日、イタリア・リミニで開幕したVNL第1週目の初戦で中国と対戦し、セットカウント1-3の逆転負けを喫した。
惜しい敗北とは別に、普段と違う大会運営方式が目立った。国際バレーボール連盟(FIVB)は新型コロナ感染対策のため、今大会で防疫に注力している。
そのため、当然観客の入場は許されない。開幕前日の24日、イタリアの1日の感染者数は4575人に達した。依然として状況が深刻なだけに、無観客で開催せざるを得ない。
最も目立つのは線審がいないことだ。バレーボールの規則によると、本来であればコートの角に線審が1人ずつ立ち、計4人が判定を見守らなければならないが、今大会では最初から線審が置かれていない。
主審がすべての判定を下し、コート外にいる副審がサポートする形式で試合が行われている。高いレベルの判定能力が求められ、不足する部分はビデオ判定を通じて埋めるものと見られる。
コートを入れ替えないことも特徴だ。元々、バレーボールではセットごとにプレーするコートを変える。選手はもちろん、ベンチにいるコーチングスタッフも、セット終了後に反対側に移動しなければならない。
ただ、今大会では重複する動線を減らすため、試合が終了するまで同じコートでプレーすることになる。
コートでプレーする選手7人のほか、監督、主審、副審を除いた他の関係者は、全員がマスクを着用しなければならない。
このため、作戦タイムやセット終了後には、選手がマスクを着用したまま身体を動かす様子が見られた。
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