試合内容や結果よりも、無事に戻ってくることが重要だ。
来る3月25日に横浜スタジアムで行われる日本代表と韓国代表の国際親善試合は、試合以外の面で注目を集めている。最大のイシューは新型コロナウイルスの感染リスクだ。
韓国代表は、昨年11月にオーストリアで行った国際Aマッチ期間で悪夢のような経験をした。複数の選手とスタッフに新型コロナ陽性反応が確認され、チャーター機を飛ばす事態になるほど、韓国への帰国に苦労したのだ。
今回も日韓戦の開催決定で一部世論の反発を買っている状態なだけに、クラスターが再び起きてしまえば手に負えない非難に直面せざるを得ない。
いずれにしても、今回の日韓戦は試合内容や結果の重要度が落ちる。FWソン・フンミン(28、トッテナム)の欠場が確定しただけでなく、FWファン・ウィジョ(28、ボルドー)やFWファン・ヒチャン(25、ライプツィヒ)、MFイ・ジェソン(28、ホルシュタイン・キール)、MFファン・インボム(24、ルビン・カザン)ら主力選手も合流しない。
来る6月の2022年カタールW杯アジア2次予選に備えた最後の実戦機会とはいえ、メンバーは事実上1.5軍に近いことから、実際に得られる効果は薄いという見方が現実だ。
韓国サッカー協会(KFA)は今回、昨年のオーストリア遠征よりさらに強化された防疫規則を発表した。
医務委員会と国家代表運営チームが発刊した運営指針書を土台に、国際サッカー連盟(FIFA)、アジアサッカー連盟(AFC)、日本の最近の防疫指針を参考に、起こりうるほぼすべての状況に備える規則を設けた。
各選手は移動時にフェイスシールド、防塵服、マスクを着用し、空港や機内でも一般旅行客と座席を分離する。出国72時間前と到着直後には新型コロナ検査を実施し、現地滞在中も毎日検査を受ける。
滞在する間はすべての選手が1人1室を使用。発熱や咳などの症状があれば、日本サッカー協会が指定した空間に直ちに移動し、隔離する。
また、すべてのミーティングにおいて1メートル以上の距離を置かなければならず、個別ミーティングも4人以内に制限する。練習場は代表チームのみが使用し、毎日防疫を確認する。
KFA関係者は「新たに定めたルールを選手たちが徹底的に遵守し、チームドクターとして同行する内科専門医を中心に防疫に万全を期すことにした」と説明している。
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