韓国で日韓戦の中止を求める国民請願が登場した。
サッカー日本代表と韓国代表による国際親善試合は、来る3月25日に日産スタジアムで行われることが決定。国際親善試合としては約10年ぶりの“日韓戦”なだけに、注目度も高まっている。
ただ、韓国国内では新型コロナウイルスの感染拡大状況やKリーグ各クラブにかかる負担などを考慮し、開催に否定的な見方も多い。
そこで、最近では日韓戦開催に反対する“国民請願”まで登場した。国民請願とは韓国大統領府の公式ホームページに投稿できるサービスのことで、30日間で賛同者が20万人を超えた請願に対しては、政府関係者が正式な回答を示すことになっている。
3月11日、国民請願の掲示板には「国家代表サッカー韓日戦を中止させてください」というタイトルの請願が上がった。
「今回の韓日戦は日本の提案を韓国側が受け入れた形式だという」と切り出した請願者は、「この時局に国家代表(韓国代表)選手たちが何の罪があって日本の横浜まで連れて行かれ、サッカーの試合をしなければならないのか。韓国サッカー協会は正気なのか、情けない限りだ」と怒りをあらわにした。
請願者は続けて、「今の日本はコロナの対応が未熟で多くの感染者が発生しており、横浜は特に多くの感染者が発生している」と主張。「おそらく、日本は韓国との親善試合を通じて“オリンピックも問題ない”という大会広報をしようとしているようだが、なぜ韓国の選手が利用されなければならないのか」と、独自の見解を基に批判を伝えた。
最後に、「ほかの国でもなく日本にこのように情けなく利用される韓国サッカー協会を見ると、本当に情けなくて言葉が詰まる」と綴った請願者は、「3月25日の韓日戦を中断して、これを承認して推進した韓国サッカー協会の会長以下の幹部たちの解任をお願い申し上げる」と要望を伝えた。
韓国代表は、昨年11月にオーストリアで戦った国際Aマッチ期間中、複数の選手とスタッフに新型コロナウイルス感染者が発覚する事態が起きていた。それだけに、アウェーに赴いて戦う今回の国際親善試合を憂慮する声も多いようだ。
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