2022年カタールW杯アジア2次予選とアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のスケジュールに伴い、韓国Kリーグで6~7月の試合開催が困難になった。
アジアサッカー連盟(AFC)は去る3月11日、4~5月に予定されていたACLグループステージの日程を6~7月に延期することを発表した。
蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)が属するグループF、浦項(ポハン)スティーラースがプレーオフを突破した際に属するグループGは、タイで集中開催されることが決定。
一方、全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースが属するグループH、大邱FCがプレーオフ突破時に属するグループIは、開催国が未だ決まっていない。
当初、韓国プロサッカー連盟はACLグループステージが4~5月に行われることを前提に、Kリーグ1(1部)のスケジュールを組んでいた。4月11日の試合を最後に一時休息期間に入り、5月21日からリーグを再開する予定だった。
ただ、今回の延期決定によってKリーグ1の日程の再調整が避けられなくなった。
Kリーグ1はひとまず、国際Aマッチ期間を除き、4~5月に試合をこなさなければならない。その代わり、6~7月に新たな休息期間を設ける予定だ。
となると、Kリーグ1は5月30日の試合後、6月初めから17日まで国際Aマッチ期間による休息期間が生まれる。そしてその後、ACLグループステージによってさらに1カ月程度の休息が入る。
ACLグループステージの日程はまだ確定されていないが、6月25日ごろからスタートするものとみられている。ワールドカップアジア2次予選を終えた直後の週末にリーグ戦を1試合挟む余地はあるが、ACL勢の出国日によっては、そもそも試合を組めない可能性も排除できない。
韓国プロサッカー連盟の関係者は、「すべてのことを考慮し、日程を新たに組まなければならない。平日開催の試合が増える見通しだが、ある程度予想はしていた状況だ。Kリーグチームも隔離期間を短縮することができそうなだけに、影響を最小限に抑えられる案だ」と話している。
事実上、Kリーグは6~7月に長い休息期間に突入することになる。シーズン途中に2カ月近くも試合を行わないとなれば異例のことだ。
今シーズンは例年になく平日開催の試合が増加する見通しだ。すでに今月から、Kリーグ1の各クラブは中3~4日間隔の強行日程を過ごしている。
もっとも、いくつかのクラブは来る3月25日の日韓戦前に一部選手を代表に派遣しなければならない。帰国後の隔離期間が短縮されたとはいえ、チームへの影響は避けられないだろう。Kリーグの各クラブは、6~7月のブレーキやコンディション管理、実戦感覚の維持など、さまざまな課題を抱えることになった。
Kリーグ1のとある監督は、「初めて経験することなので、誰に有利で不利かはわからない。チーム運営について深く考えてみなければならない」と強調した。
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