かつて湘南ベルマーレや柏レイソルで活躍したMFハン・グギョン(30、江原FC)の去就に関心が集まっている。
【注目】ハン・グギョンが三十路を迎えても“心が折れない”理由
江原(カンウォン)FCと1年契約を残しているハン・グギョンは現在、Kリーグの複数企業クラブからオファーを受けている。
ハン・グギョンは国内トップクラスのセントラルMFとして、守備力だけでなく正確なパスや試合運営能力も兼ね備えた魅力的なカードといえる。チームに献身するメンタルと誠実さまで持ち合わせており、どんな監督からも好まれる選手だ。
ただ、江原FCはハン・グギョンの残留を基本路線としている。江原FC率いるキム・ビョンス監督がハン・グギョンをチームの中心選手に据えているため、簡単には移籍に同意しない見通しだ。
ハン・グギョンは現在、全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースや蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)、済州(チェジュ)ユナイテッドなど、国内で豊富な資金力を誇る複数クラブのレーダーにかかっている。
全北現代は、中国スーパーリーグへ発つ韓国代表MFソン・ジュンホ(28)の穴を埋めなければならない。ホン・ミョンボ新監督体制でチームの再編に乗り出した蔚山現代は、過去に世代別代表でホン監督の愛情を受けたハン・グギョンを中心に据える構想のようだ。
昇格組の済州ユナイテッドも積極的だ。チームを率いるナム・ギイル監督は同ポジションの他選手の推薦も受けているが、ハン・グギョン獲得を最優先とし、せわしなく動き回っている。
アジアサッカーの事情に明るい関係者によると、ハン・グギョンは国内以外にJリーグなどから関心を寄せられているという。ハン・グギョンは過去に日本やカタールでプレーした経験があるが、今もその価値が認められ、獲得候補に挙げられているようだ。
ただ、移籍市場が開かれたばかりの現時点でハン・グギョン獲得を望むチームが多く存在するため、状況が今後どう展開するかは不透明だ。
そして、江原FCとしてもハン・グギョン残留が最優先だが、好条件のオファーがあれば断ることは難しい。移籍金を得られる最後のチャンスであるだけに検討の余地がある。ハン・グギョン自身、他クラブへの移籍を念頭に置いているが、江原FCに残留する意思もあるという。
江原FC残留か移籍か、ハン・グギョンの去就は一体どうなるのだろうか。
前へ
次へ