メジャーリーグ(MLB)で2020シーズン開幕をめぐる議論が展開されるなか、FA(フリーエージェント)身分の選手たちは未だ不透明だ。
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キウム・ヒーローズ入団が決まったアディソン・ラッセル(26)のように、より多くの選手が韓国プロ野球を見つめることになるかもしれない。
キウムへの加入が決まるまで、ラッセルはMLBで新天地を探せなかったFA未契約選手だった。春季キャンプやオープン戦が行われていた去る3月の時点でも無所属の状態だった。
もしもMLBの新シーズンが100試合以上行われることが決まっていたら、ラッセルの韓国プロ野球入りは無かったかもしれない。
だが、機構側が主張する「60試合制」も出てきている現状で、新たに選手の補強を行うMLB球団はそういないだろう。
しかも、新シーズンのMLBは従来よりも年俸が削減される可能性も出ている。例えば、162試合体制で年俸1620万ドル(日本円=約17億円)を受け取る選手には約600万ドル(約6億4000万円)を渡す、といった具合だ。
ラッセルはキウムと53万ドル(約5600万円)で契約した。162試合体制でのMLBの最少年俸は約55万ドル(約5900万円)。となると、60試合制となれば当然これよりも金額が減ることになる。
仮にMLBで契約を交わせていても、ラッセルがキウムよりも高い金額を手にできる保証はない。MLBの各球団オーナーが費用を最小限に抑えようとこれまで何度も選手労組と対峙している状況を見ても、未契約の選手が置かれている状況は決して良いものではない。
つまり、MLBのシーズン開幕によって、ラッセルのような未契約選手の韓国行きにさらに弾みがつく可能性がある。
キウムのレーダー網にかかっているヤシエル・プイグ(29)のほか、ティム・ベッカム(30)やマーク・トランボ(34)らも未契約選手だ。
ニック・キンガム(28)をめぐってSKワイバーンズが苦心しているなか、また別のメジャーリーガーが韓国の地を踏む姿が容易に想像できる。
去る2011年、ロックアウトでNBAの選手たちが中国でプレーしたときのように、韓国プロ野球にも同様の波が起きるかもしれない。
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