ソン・フンミンの欧州通算100得点の秘訣は、39得点をあげた“左足”にある

ソン・フンミン(トッテナム)は12月6日に行われたプレミアリーグ、サウサンプトン戦の前半2分、得点チャンスを迎えた。右サイドからDFキーラン・トリッピアーがヘディングで落としたボールに、右足を合わせた。ソン・フンミンのシュートは右ゴールポストを直撃。彼は大きく悔しがった。

しかしソン・フンミンの強烈なシュートは、試合をトッテナムのものとした。トッテナムは前半9分、ゴールゲッターのハリー・ケインが先制ゴールを決めると、後半6分にはルーカス・モウラが追加点。そして後半10分、ハリー・ケインのパスをソン・フンミンがゴール前に現れて右足で押し込んだ。

ソン・フンミンは観客席にハートを描いて祝った。このゴールはソン・フンミン個人を離れ、韓国サッカー史においても記念碑的なゴールとなった。2010年、ドイツ・ブンデスリーガに18歳でデビューした彼が、ヨーロッパの舞台で通算100得点を達成したゴールだったからだ。ソン・フンミンは、1980年代における韓国の“不世出のスター”チャ・ボムグンに続き、韓国人史上2番目となるヨーロッパ通算100得点を達成した韓国人ストライカーとなった。

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「ビッグリーグ」といえるドイツとイングランドで、極限の競争を勝ち抜いて達成した通算100得点は、韓国サッカーにまたとない贈り物だ。2010-2011シーズンからドイツのハンブルグで出場機会を持ち始めたソン・フンミンは、同年10月31日のケルン戦でゴールを決めて歴史のスタートを切った。最初のシーズンで3得点を記録したソン・フンミンは、その後2011-2012シーズンは5得点、20歳となった2012-2013シーズンには12得点と二桁ゴールを達成した。

2013年にドイツの強豪レバークーゼンに移籍した後の2年間は、ブンデスリーガとチャンピオンズリーグなどで29得点をあげ、2015年にトッテナムのユニフォームを着て、プレミアリーグに進出した。

移籍初年度の2015-2016シーズンは8得点にとどまったが、2016-2017シーズンはさまざまな大会で21得点を記録し、チャ・ボムグンが所持していた欧州組韓国人シーズン最多ゴール(18ゴール)を更新。アジア人選手として、初めてプレミアリーグ「今月の選手」を受賞(2回)する栄光も抱いた。

2017-2018シーズンを18得点として迎えた今シーズンは、ロシアW杯とジャカルタ・アジア大会出場に伴う疲労蓄積にもかかわらず、晩秋からペースを上げた。通算100得点に必要だった2018-2019シーズン4得点目を、サウサンプトン戦で達成した。

ソン・フンミンの100ゴールを徹底分析

両足を使える能力と、絶え間ない進化が通算100得点を完成させた。

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