サッカー韓国代表率いるホン・ミョンボ監督が“日韓戦”への意気込みを語った。
ホン・ミョンボ監督は7月14日、城南(ソンナム)総合運動場で行われたE-1選手権第3戦vs日本戦の前日練習に先立ち、報道陣の取材に応じた。
大会最終戦を翌日に控え、「この期間はチームにとって非常に重要な時間になった」とここまでを振り返った指揮官。「約10日間を選手と共に過ごした。1年後のことを現時点で話すのは早すぎるかもしれないが、非常に良い姿を見せてくれた選手が何人かいる。彼らは1年後のワールドカップで代表選手としてプレーする可能性を十分に示した。非常に良い時間であり、意味のある時間だったと考えている」と、2026年北中米W杯に繋がる収穫があったことを伝えた。
「全体的にコンディションは良い」としたうえで、日本戦は「チームで最も優れたパフォーマンスを持つ選手が出場する」と強調。フィールドプレーヤーで唯一出場のないFWオ・セフンについては「今日までの練習を見て、明日の試合でどのタイミングで起用するかを準備している」とコメントした。
日本に対する評価は「選手構成がどうであれ、一貫して同じスタイルのサッカーを続けてきた。(森保一)監督も非常に長く指揮を執っており、その点に関しては我々よりも優れている」。そのうえで「我々も期間は短かったが、先ほど申し上げたようにワールドカップを1年後に控え、選手が自分の持ち味をアピールしようとするなど非常に良い状態にある。チームとしてどうすべきかもよく理解している」と、自国の代表選手への期待感も示す。
また、「日本と韓国は似た戦術を用いている。日本の方がより細密さがあるとは思うが、我々もある時点では持っているプランを適用するだろう。その時に得点するチャンスも生まれると感じている」と試合を展望しつつ、「まずは日本の主要な選手を我々がどれだけ上手くマークできるか、攻撃面でどのように上手く展開するかが非常に重要だ」と警戒心も忘れなかった。
「日本は特定の選手によって成り立つチームではない。その状況状況で起きる事柄に対し、守備陣が上手く統制しなければならない。そこが一番重要だ」
ホン・ミョンボ監督は現役時代はもちろん、指導者としても数々の“日韓戦”を経験した。宿命のライバル対決へ選手に伝えたメッセージがあるか問われると、「以前は“負けてはいけない”という非常に強い思いがあり、私自身も(選手時代は)そうだった。だが、ある瞬間から感じたのは“それがすべてではない”ということだ」と前置き、こう続けた。
「当然、明日の試合で国家代表として、プライドを持って戦うのは当然だ。だが、それによってより重要な戦術、パフォーマンスを失わないことを願う。楽しむ気持ちで試合に臨んでほしい」
E-1選手権第3戦の韓国vs日本は、龍仁(ヨンイン)ミルスタジアムで7月15日19時24分キックオフ予定だ。
(写真・文=姜亨起/ピッチコミュニケーションズ)
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