開幕日が決まった韓国プロ野球では、選手だけでなく取材陣の熱気も盛り上がっている。
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何より外信からの注目度が高く、取材陣の規模も増えているという。
交流戦初日の4月21日、無観客試合で行われたチャムシル球場には、韓国シリーズと同程度の規模の取材陣が集っていた。
とはいえ、これはある程度予想されていたことだ。
韓国プロ野球の開幕を注視しているのは国内メディアだけではない。アメリカ最大のスポーツチャンネルESPNが韓国プロ野球の放映権交渉を行っていることを受けて、世界中から関心が寄せられているのだ。
現在、新型コロナウイルス感染症抑制の模範事例として取り上げられている韓国だが、今度は国内屈指の人気スポーツであるプロ野球に注目が集まっている。
チャムシル球場で行われたLGツインズ対斗山ベアーズ戦では、『Getty Images』『AP通信』『EAP』など有数の海外メディアが集まり、開幕を控えた韓国プロ野球の模様を伝えていた。
『AP通信』は紅白戦の頃から選手たちを撮影しており、それらの写真はESPNやCBC、NBCなどアメリカの主要放送局で使用された。
実際、ESPNは交流戦初日と同日に行われた韓国野球委員会(KBO)緊急理事会が終了した直後、「韓国プロ野球が5月5日を開幕日で確定した」と速報で伝えた。
ESPNは続けて、韓国の新型コロナ抑制過程を以下のように報じた。
「先週日曜、韓国は新型コロナ新規感染者数で8人を記録した。約2カ月ぶりに感染者数が1桁に減った」
「20日時点の韓国疾病管理本部発表によると、総感染者数は1万661人、死亡者数は234人だ。すでに8042人が完治と診断され、1万2243人が万が一に感染に備えて自主隔離をしている」
アメリカは、20日時点で感染者数79万2938人、死亡者数4万2518人を記録している。メジャーリーグ(MLB)開幕はおろか、21世紀最悪の危機が訪れている状況だ。
韓国とアメリカがまったく異なる状況にある中、ESPNによる韓国プロ野球中継の試みは特別な意味があると捉えて良いだろう。
KBO関係者は「新型コロナで迎えた危機が、チャンスに代わる可能性がある」と話すと、「野球宗主国であるアメリカで、韓国プロ野球が中継されるということ自体が大きな成果だ」と強調した。
ESPNは韓国プロ野球の開幕日が5月初めに確定されたことを受け、今後1カ月単位で放映権契約を締結する方針だという。韓国プロ野球をMLB開幕までの代替材料とし、現地の野球ファンにコンテンツを提供する計画だ。
日本からも韓国プロ野球への関心は寄せられている。NHKが、韓国プロ野球のシーズン開幕戦取材を申請したという。
国内で急速に広がる新型コロナ感染によって、日本プロ野球は当初の目標だった5月の開幕が白紙状態にある。
全世界が注目する5月5日の韓国プロ野球開幕戦は、いつになく熱い関心の中で行われることになりそうだ。
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