一試合で一人の選手が3得点するのをハットトリックと呼ぶことは、ほとんどのサッカーファンが知っていることだろう。
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ハットトリックほど、その選手の攻撃的な能力を証明する端的な例はない。それほどハットトリックは、トップストライカーの評価指標といえる。
そんな中、韓国プロサッカー連盟は4月20日に報道資料を通じ、Kリーグのトップストライカーが生み出した“ハットトリック”に関する興味深いデータを公開した。
Kリーグではこれまで、計128人の選手によって計189回のハットトリックが生まれた。
史上初のハットトリックは1983年8月25日。当時、油公コッキリ(現・済州ユナイテッドFC)対浦項総合製鉄(現・浦項スティーラース)戦で浦項のキム・ヒチョルが、Kリーガー初のハットトリックを達成した。
直近では、昨シーズンの第28節で蔚山現代FC相手に3得点を挙げたステファン・ムゴシャ(仁川ユナイテッドFC)が、最新のハットトリック達成選手となっている。
最も多くハットトリックを達成したストライカーは、元ヴィッセル神戸で現在は蔚山現代FC監督のキム・ドフン(49)とデヤン(38・大邱FC)で6回。彼らはKリーグ屈指のストライカーとして評価されている。
彼らに次いでイ・ドングッ(40・全北現代モータース)が5回、元アーセナルのパク・チュヨン(34・FCソウル)やユン・サンチョル(54)らが4回、ハットトリックを決めている。
ここまで多くのフォワードが名を連ねてきたが、ハットトリックはストライカーだけのものではない。
グラウンド内でプレーする11人全員に得点チャンスがあるスポーツだからこそ、ディフェンダーがハットトリックを決めることもある。代表的な選手では、韓国サッカーの大黒柱だった元Jリーガーのホン・ミョンボ(51)が挙げられるだろう。
ホン・ミョンボは浦項在籍時の1996年8月25日、全北現代モータース相手に後半だけで3得点を叩き込んでみせた。
ペナルティキックでハットトリックを決めた選手もいる。釜山アイパークのブラジル人FWロムロ(24)は、昨シーズン第4節の富川FC戦で3回のPKすべてを成功させ、Kリーグ初の“PKでハットトリック”を達成した。
得点力が爆発した選手もいた。FCソウルのユン・ジュテ(29)は、2015シーズン第36節の水原三星ブルーウィングス戦で4ゴールを挙げたのだ。
彼は前半28分のファーストゴールを皮切りに前半ロスタイム、後半10分と得点を重ね、最後は後半18分に決勝点となる4点目をゴールに流し込み、4-3でチームを勝利に導いた。
Kリーグ“最短”のハットトリックはなんと7分。2017シーズン、全北現代モータースのイ・スンギ(31)が江原FC戦で披露した。
ストライカーの評価は得点だけでなく、アシストでもなされるものだ。Kリーグでは“アシスト・ハットトリック”が演出されたケースも多くある。
実際、アシスト・ハットトリックは得点よりも先に生まれた。キム・ヒチョルが3得点を挙げる1カ月前の1983年7月2日、油公コッキリのキム・チャンホは仲間のゴールを3度生み出し、“アシスト・ハットトリック”を達成した。
Kリーグの“アシスト・ハットトリック”に関しては、昨シーズンまで計42人の選手が、計46回達成している。
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