2度のヴィッセル神戸戦での“試行錯誤”を通じて、光州(クァンジュ)FCのイ・ジョンヒョ監督は答えを見出すことができたのだろうか。
光州は本日(3月12日)、ホームの光州ワールドカップ競技場で神戸とのAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)決勝トーナメント1回戦の第2戦を戦う。
去る5日にアウェイで行われた第1戦で、光州は0-2と敗れた。前半だけでサイドからのクロスによるヘディングシュート2発を許し、突破へ不利な状況に置かれた。
第2戦では引き分けや1点差勝利してもベスト8に進めない。前後半90分以内に3点差以上で勝利してこそ、劇的に生き残ることができる。2点差で勝利した場合は2戦合計スコアで並ぶため、延長戦を通じて勝者を決する。
簡単ではないミッションだ。光州は今季ACLEで神戸と2度対戦し、いずれも敗れている。
リーグステージ、決勝トーナメント1回戦第1戦いずれも0-2で敗れた。2試合とも1ゴールも決められず、4失点を喫した。攻守において実力差がハッキリと目に見えた。
リーグステージでの敗戦後、イ・ジョンヒョ監督は「神戸と10回対戦しても10回負ける」と話したが、実際に2度目の対決でも完敗した。
光州はKリーグでも選手層が薄いチームだ。弱り目に祟り目で、今冬の移籍市場ではMFイ・ヒギュン(26)とFWホ・ユル(23)が蔚山(ウルサン)HD FCに引き抜かれ、MFチョン・ホヨン(24)は米MLSのミネソタ・ユナイテッドに移籍した。
現体制の中核を担う主力が続々と離れた一方で、彼らの穴を埋めるに相応しい補強がなされなかったのも厳然たる現実だ。
そこで頼れるのはイ・ジョンヒョ監督の戦略と知略だ。指揮官は2022年より光州を率いて以降、毎シーズンのように成果を残している。
2022年の「2部優勝・1部昇格」を皮切りに、2023年は「クラブ史上最高順位の1部3位フィニッシュ、史上初のACL出場権獲得」を果たし、2024年は「ACLE上位進出」を達成。現在は初のアジアの舞台でベスト16まで進むという快挙を成し遂げている。そして今回、イ・ジョンヒョ監督は神戸を破って目標の「ベスト8進出」を必ず実現するという考えを抱いている。
神戸相手に初めてホームゲームを戦う点もポジティブな要因だ。神戸とのアウェイゲームでは神戸ファン・サポーターの圧倒的な応援もあり、光州としても苦労するしかなかった。
ただ、今回は慣れ親しんだホームで戦うだけに、より積極的に攻撃を展開する試合が期待できる。リーグステージでも、光州ワールドカップ競技場で戦ったホームゲーム3試合は2勝1分の無敗だった。
何より、光州は本来9日に浦項(ポハン)スティーラーズとのKリーグ1第4節を戦う予定だったが、ACLEベスト16進出を受けて韓国プロサッカー連盟が国際Aマッチ期間の22日に延期することを決定した。
そのため、前回の第1戦から体力を回復し、100%の戦力で戦える点も“変数”になり得るだろう。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
Copyright @ 2018 Sportsseoul JAPAN All rights reserved.
■【画像】山東泰山、観客が韓国元大統領の顔写真掲げる「政治的行為」
前へ
次へ