韓国サッカー界で初めて、現役プロ選手から新型コロナウイルスの感染者が報告された。それも韓国プロサッカーのKリーグではなく、ヨーロッパでプレーする選手だ。
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フランス2部リーグのトロワでプレーしているソク・ヒョンジュンが、新型コロナウイルスに感染したという。
3月13日(現地時間)、『レキップ』や『フット・メルカート』などフランスのメディアが報じたところによると、ソク・ヒョンジュンは新型コロナウイルス検査で陽性判定を受けたという。
ソク・ヒョンジュンは、2010年にオランダの名門アヤックスでプロデビューした大型ストライカーだ。
その後、フローニンゲン(オランダ)、マリティモ(ポルトガル)、アル・アハリ(サウジアラビア)、ナシオナル、ヴィトリーア・セトゥバール、ポルト(いずれもポルトガル)、トラブゾンスポル(トルコ)、デブレツェニ(ハンガリー)、トロワ、スタッド・ランス(いずれもフランス)など、欧州各地を渡り歩いていた“ジャーニーマン”として知られ、2020年から再びトロワに所属している。
『スポーツソウル』によると、トロワは公式ホームページを通じて「新型コロナウイルス感染が疑われる症状を見せた2人の選手が今夜、陽性判定を受けた」と明らかにしていたという。
「1人はプロチームの選手、もう1人はトレーニングセンターの若い選手」とし、「保健当局の指針に従って2人の選手を直ちに自宅隔離措置した」と発表しただけで、陽性判定を受けた2人の選手の名前は公開しなかったが、前出の『フット・メルカート』が次のように報じたという。
「『フット・メルカート』がトロワに問い合わせた結果、ウイルスにかかった選手は韓国人アタッカーのソク・ヒョンジュンで、ソク・ヒョンジュンは既に延期されたル・マンFCとの試合を控えて症状をみせ、最終的に確認された」
この報道が事実なら、ソク・ヒョンジュンは韓国プロサッカー選手としては初めて新型コロナウイルスに感染したことになる。
それも現役韓国代表だ。ソク・ヒョンジュンは韓国代表としても2010年9月のイラン戦で韓国代表デビュー。2016年リオデジャネイロ五輪ではオーバーエイジ枠の1人として出場した。
ロシアW杯では最終エントリーメンバーに選ばれず、落選。ただパウロ・ベント監督体制になって以降も、何度か韓国代表に招集されている。
韓国では現在、Kリーグが開幕延期となり、クラスター感染が多発した大邱(テグ)を本拠地とし、日本人Kリーガーの西翼も所属する大邱FCとその周辺などが心配されていたのだが……。
(文=慎 武宏)
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