欧州リーグの移籍専門サイト『トランスファー・マーケット』でも、イ・ガンインの市場価値を従来の2000万ユーロから1500万ユーロに下方修正した。
出場に苦労し、存在感が薄れているためだ。
バレンシアはイ・ガンインに出場機会を十分に与え難い環境だ。ラ・リーガでは7位にとどまっていて、毎試合に全力投球するしかない。
イ・ガンインがシーズン前半期にはっきりした成果を出せなかったため、リスクを甘受してイ・ガンインだけを考えるわけにはいかないのが事実だ。結局、イ・ガンインは後回しになっているわけだ。
ただ、イ・ガンインのアラベス戦欠場は、3月11日にホームで開かれるアタランタとのUEFAチャピオンズリーグ・ベスト16のセカンド・レグ出場に向けた布石である可能性も排除できない。
バレンシアはファースト・レグで1-4の大敗を喫した。セカンド・レグで3-0以上のスコアで勝たなければ、ベスト8に進出できない。可能性は薄いだけに、セラーデス監督はイ・ガンインをはじめ、非レギュラー選手に機会を与えるかもしれない。
さらに重要なリーグ日程に全力投球するために、アトランタ戦ではむしろイ・ガンインのような有望株に経験を積ませる舞台として活用することも考えられる。
いずれにしても、イ・ガンインのバレンシアでの立場に何かの変化があることを、そろそろ覚悟しておく必要があるかもしれない。