なぜ代表監督が「国会に召喚」されなければならないのか…W杯予選後も続く韓国サッカー“茨の道”

ホン・ミョンボ監督率いる韓国代表は、9月の北中米W杯アジア最終予選の開幕2連戦を1勝1分で終えた。

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9月5日にソウルワールドカップ競技場で迎えたパレスチナ代表戦は0-0と引き分けたものの、9月10日に敵地で行われたオマーン代表戦は主将ソン・フンミンの1G2Aの活躍もあり3-1で勝利。中東アウェイでホン・ミョンボ監督体制初白星に成功した。

ただ、韓国サッカー協会(KFA)とホン・ミョンボ監督の“9月の戦い”はまだ終わっていない。国会での「懸案質疑会議」が控えているからだ。

“五輪メダリスト”議員の指摘「情報提供があった」

「体育界不正国民情報提供センター」を運営する韓国与党「国民の力」のチン・ジョンオ議員は9月10日、「ホン・ミョンボ監督選任と関連した(KFA)内部情報提供を受け、関連資料を収集・検討している。24日に行われる国会文化体育観光委員会の懸案質疑で関連内容を検証する計画だ」と明らかにした。

チン・ジョンオ議員はかつて“韓国射撃の皇帝”と呼ばれた有名アスリートで、五輪ではアテネ、北京、ロンドン、リオデジャネイロ、東京と5大会に出場して金メダル4個、銀メダル2個を獲得した実績を持つ人物だ。

今年3月に44歳で現役を引退した後、同年4月に「国民の力」の衛星政党である「国民の未来」比例代表に当選し、国会議員に転身。現在は「国民の力」の青年最高議員として活動している。

そのチン・ジョンオ議員が「情報提供者が送った証拠もあり、多方面にクロスチェックするなど慎重に内容を検討している」とし、「国民世論がこの問題を明確に指摘しなければならないとすれば、情報提供者が勇気を出して現場に出てくることもあり得る」と付け加えていた。

チン・ジョンオ
(写真提供=OSEN)チン・ジョンオ議員

“社会問題”に発展した韓国サッカー界の騒動

韓国国会の文化体育観光委員会は、韓国代表のホン・ミョンボ監督の選任過程の適切性などを追及するため、KFA関係者を来る9月24日に開く懸案質疑会議に証人として呼ぶ予定だ。

同会議にはKFAのチョン・モンギュ会長のほか、国家代表戦力強化委員会の前委員長チョン・ヘソン、前委員パク・チュホ、イ・イムセン技術委員長、そしてホン・ミョンボ監督が召喚される。

懸案質疑では監督選任過程に関する追及のほか、KFA会長職の4期目続投を目指すチョン・モンギュ会長の会長選立候補の正当性に関する追及もなされるものと見られている。

ホン・ミョンボ監督はすでに国内世論の激しい批判を直接経験している。5日のパレスチナ戦、ソウルワールドカップ競技場はチョン・モンギュ会長やKFA、ホン・ミョンボ監督に対するブーイングに包まれ、観客席では批判の横断幕が多く掲げられた。

これにはホン・ミョンボ監督も、「十分にファンの気持ちも理解できる。これから耐えていかなければならないと思う」と、自身に対する世論の反応を認知している。

ホン・ミョンボ監督
(写真提供=OSEN)ホン・ミョンボ監督

チョン・モンギュ会長のKFA会長選挙・4選挑戦は政治的な話題となっている。

文化体育観光部のユ・インチョン長官も「大韓体育会スポーツ公正委員会が許可すれば(4選が)できると定められているが、公正委員会が本当に公正なのであれば、再び出馬するのは難しいだろう」と指摘するほどだ。

ホン・ミョンボ監督の選任過程をめぐる議論とチョン・モンギュ会長の4選挑戦問題は、今やサッカー界やスポーツ界を越え、韓国の国民的な関心事に浮上している。国会でも与野党陣営関係なく、同じ問題意識を感じているようだ。

文化体育観光委員会の懸案質疑会議は、政府関連機関の関係者に対する状況と問題点に関して質疑応答をする場だ。 証人は特別な理由がない限りは出席しなければならない。

チョン・モンギュ会長
(写真提供=韓国サッカー協会)チョン・モンギュ会長

ホン・ミョンボ監督とチョン・モンギュ会長が同会議に出席するとなれば、国会議員からの鋭い質問と指摘を避けることはできないだろう。

KFA、チョン・モンギュ会長、そしてホン・ミョンボ監督にとって、9月の代表戦よりもさらに難しく、苦しい時間になるかもしれない。

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