韓国Kリーグ1(1部)を2連覇中の王者・蔚山(ウルサン)HD FCが、日本人フィジカルコーチの池田誠剛氏に“特別なプレゼント”を贈った。
蔚山は8月18日、ホームの蔚山文殊(ウルサン・ムンス)サッカー競技場に水原(スウォン)FCを迎え、Kリーグ1第27節を戦った。
結果は1-2と惜しくも敗戦となったが、この日の試合前、蔚山が池田コーチのために特別な“ステージ”を準備した。
というのも、池田コーチの孫である双子のマリンさんとユリカさんが、クラブ公式応援団のチアたちとともに合同公演を披露したのだ。
公演前には「おじいちゃんが楽しみにしていると話していました。韓国には旅行に来たことはありますが、蔚山は初めてです。蔚山の試合がある日は、必ずおじいちゃんと連絡を取り合っています。韓国でも有名なチアのお姉さんと一緒にできて楽しみですし、ワクワクしています」と話していたマリンさんとユリカさん。
キックオフ1時間前、蔚山のホームユニ姿でピッチに登場した2人は、(G)I-DLEの『Klaxon』とaespaの『Supernova』の2曲のステージを披露。軽快な音楽に合わせ、笑顔で元気いっぱいのダンスを披露し、スタジアムに駆け付けたサッカーファンの注目を集めていた。
マリンさんとユリカさんは公演に向けて、韓国に来る前にダンス動画を見て振り付けを一生懸命覚えたという。
また、当日も19時キックオフの6時間前に会場入りし、チアたちと一緒に練習を重ねて公演に臨んだとのことだ。
そんな孫たちの公演について、池田コーチは「孫たちが私の所属する蔚山のホームスタジアムで公演をするとは想像もできませんでした。夢のようなことが現実になりました」と笑顔で語った。
ただ、実際にはウォーミングアップと時間が重なった関係で、公演を直接観ることはできなかった。キム・パンゴン監督に了解を得て観に行くこともできたが、池田コーチはチームの勝利のために本業に集中した。
孫たちの晴れ舞台をその目で楽しむことはできなかった池田コーチ。それでも、「孫たちが“おじいちゃんが働いている場所で必ず公演をしたかった”と話していました。2人は幼い頃からダンスをたくさん踊ってきましたし、K-POPが好きでした。もう死んでも思い残すことはありません」と喜びを明かしていた。
なお、蔚山は来る9月から開幕するAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)のリーグステージで、川崎フロンターレ、横浜F・マリノス、ヴィッセル神戸のJリーグ勢3チームと対戦する予定だ。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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