ハン副会長は創立記念祝辞を通じて、「難しい時ほど真の実力が発揮される」とし、「サムスン電子の底力と挑戦意志を土台に、もう一度新しく変身し、新しい歴史を作っていこう」と強調。特に、「限界のない挑戦と革新を通じた新成長」「顧客中心の核心競争力財政」「持続可能経営の積極的な実践」「疎通と働き方の変化」などをお願いした。
また「新たな機会領域である人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)、ロボット、メタバースなどで、未来のライフスタイルを変える新事業機会を創出し、成長モメンタムを拡大していこう」と伝え、「長期的な眼目を土台に親環境技術革新を強化し、持続可能な未来社会を作るのに寄与しよう」とし、「先駆的な遵法精神と文化が、サムスン電子の基本価値として定着するよう積極的に参加してほしい」と督励した。
そして記念式に参加するかどうかに関心が集まったイ会長は、例年のように参加しなかった。代わりに、記念式のクロージング映像で字幕を通じて「今日のサムスンを越え、真の超一流企業、国民と世界の人々が愛する企業を必ず一緒に作りましょう」というメッセージを伝えていた。
これはイ会長が会長となったあと、就任の挨拶の代わりに社内掲示板に掲載した「未来のための挑戦」という文の一段落だ。この文でイ会長は、「振り返ってみれば危機でない時はない。私たちが、どのように対応するかによって機会になりうる」とし、役職者にこのようなメッセージを強調したことがある。
韓国財政界内外では、イ会長が就任後に迎える初めての創立記念式のため、“ニューサムスン”のビジョンを共有するためのメッセージを出すという展望を提起してきた。しかし国家哀悼期間である点などを考慮して、ニューサムスンに向けた具体的なメッセージ発表はひとまず保留となったようだ。
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