“脱マスク”の次は“ソーシャルディスタンス解除”…売上増加で韓国の景気も回復の兆し

韓国のソーシャルディスタンス解除による効果が、本格的に可視化され始めている。

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コロナのエンデミック(一定地域で普段から継続的に発生する状態)に対する期待感から野外活動が増え、化粧品の売上が増加。また3年ぶりに本格的に再開される音楽公演にも対する関心も高まり、激しいチケット争奪戦も繰り広げられている。

韓国のヘルス&ビューティーストア「オリーブヤング(Olive Young)」は、ソーシャルディスタンスが全面解除された4月18日から5月10日までの売上を分析した結果、色調化粧品の売上が前年比56%増加したと明らかにした。

マスクで隠れていた部分があらわに

色調化粧品の中でも、特に鮮明な発色と柔らかなつけ心地が強みの「リップティント」の売れ行きが好調だという。

(写真提供=オリーブヤング)

同期間、リップティントは94%伸び、シェーディング(72%)とチーク(66%)の順で高い伸び率を記録した。肌のトーン補正を超えて顔に陰影を与えたり、血色を良くする化粧品が完全な回復傾向に入ったものと分析される。

また、ゴルフやキャンプなどの野外活動、屋外でのマスク着用義務解除まで加わり、日焼け止めの売上も57%伸びた。

さらに、露出が増える夏が近づくにつれ、体型管理に役立つダイエット商品の売上は149%にも跳ね上がったそうだ。

活気づいてきたオフライン売り場

同期間、オフラインの売上げは28%、客数も20%増加したことが分かった。商業圏別では大学街(37%)とオフィス街(29%)の売上増加が目立っている。

日常での変化も売り上げ増加を後押ししている。学生はオンライン授業から対面の授業が活性化し、会社員もリモートワークから徐々に出勤し始め、売り場を訪問する客が増えたと分析された。

ソーシャルディスタンス解除後に開かれる音楽イベント公演への関心も熱い。

韓国のソーシャルコマース「ウィメプ」によると、ソーシャルディスタンス解除後にオープンした公演チケットの完売が続いている。

チケットが即完売

特に、3年ぶりに開かれる「ソウル・ジャズ・フェスティバル」と、韓国国内では初開催のウォーターEDMフェスティバル「ソンクラーン・ミュージック・フェスティバル」は、チケット販売開始から1分で完売した。

そのほかにも、人気フェスティバルのチケットはオープン当日に用意分が全て完売。ミュージカルや演劇、展示会の前売りも同じだ。4月3、4週目の「ウィメプ」での公演のチケット全体の売上は、直前2週間(4月1、2週目)と比べて583.3%も急増した。

コロナ禍での公演開催は難しかったが、4月18日から大型コンサートやフェスティバルに対する規制も全面解除され、抑制されていた需要が爆発したものと見られる。

企業たちはソーシャルディスタンス解除後、明確な売上回復傾向に合わせ、オフライン関連コンテンツを拡大する計画だ。

オリーブヤングの関係者は「エンデミック効果で、オン・オフラインともに好実績を継続している」とし、「売り場まで足を運ぶ顧客がさらに増えると予想され、オン・オフラインを行き来する差別化されたオムニチャンネル(小売業者が店舗やECサイトなどのあらゆる販売経路で顧客との接点をもつこと)での買い物経験を提供するだろう」と話した。

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