クォン・ヨンジン現市長が3選出馬を断念した「大邱市長」の座をめぐり、ユ・ヨンハ弁護士が出馬を表明した。
これにより、先立って出馬宣言をした「国民の力」ホン・ジュンピョ議員、キム・ジェウォン元議員との激戦が予想される。
韓国における“保守1番地”としての象徴性を持つ大邱市長選挙で、来る6月1日、最後の勝者となるのは誰なのか、関心が集まっている。
ユ弁護士は4月1日、「国民の力」大邱市党で行われた出馬記者会見で、「この5年間、私が皆さまにお見せした変わらない気持ちで、故郷・大邱のためにまっすぐ歩んできた」と意気込みを伝えた。
続けて、「朴元大統領にも出馬を申し上げた。直に私の後援会が作られるが、朴元大統領が後援会長を引き受けることになった」と述べた。
後援会長を務めるとなれば、朴元大統領の今後の動向にも注目が集まる。ユ弁護士は「朴元大統領は健康上、市民に直接会うことはできない」とし、「肉声を聞くことができる短い映像を通じて、市民の皆さまにあいさつできるのではないかと思う」と伝えた。
なお、朴元大統領は、親友の民間人である崔順実(チェ・スンシル)を国政に介入させるなど、国政壟断事態で弾劾された。2017年3月に拘束収監され、懲役22年を言い渡され、4年9カ月余り服役した。
その後、2021年12月24日に特別赦免を受け、同年12月31日0時をもって法務部から赦免証を交付されて釈放された。そして今年3月2日、代理人を通じて大邱の私邸への転入申告を終えている。
一方、「共に民主党」からはソ・ジェホン前民主党常勤副報道官、キム・ドンシク大邱市議員らが出馬を宣言した。
同日に出馬宣言をしたキム議員は、朴元大統領がユ弁護士の後援会長を務めることについて、「国政壟断で大統領職も終えられず、収監されていた方が、赦免インクの乾く前に政治を再開しようとしている。自身にとってポケットの中のお手玉のような場所の大邱で、再び力を発揮しようということだが、これは国民に対する道理ではない」と酷評した。
続けて、「朴元大統領の付和雷同で(大邱市長選に)出馬するユ・ヨンハ弁護士も同じ人だと思った。大邱市民の一人として不快で腹が立つ」と伝えた。
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