会社の金220億円を横領…父親は押収翌日に遺体で発見…韓国企業の財務管理担当が検察に送致

2022年01月15日 社会

1月14日、韓国のインプラントメーカー「OSSTEM IMPLANT」の会社資金2215億ウォン(約221億5000万円)を横領した容疑者(45)が、検察に送致された。

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ソウル江西(カンソ)警察署は容疑者に特定経済犯罪加重処罰法違反(業務上横領)、犯罪収益隠匿などを適用し、ソウル南部地検に送致した。

警察の調べに対して容疑者は、「個人的に金品を取得するために単独で行った犯行だ」として容疑を認めたという。

今回の送致に先立ち、容疑者は、社内の上層部が犯行を指示し、横領した金で購入した金塊の半分を渡したと主張した。しかし、検察送致を控えて供述を覆した。

同日7時40分頃、江西警察署の留置場を出た容疑者は、「被害者に言いたいことはないか」「容疑は認めるか」「犯行に当たるか」といった取材陣の質問に答えず、頭を下げただけだった。

容疑者は、OSSTEM IMPLANTの財務管理として働きながら、会社の金2215億ウォンを横領し、個人の株式投資などに使った容疑がもたれている。

株式投資で損失が出たという理由で横領し始めたという容疑者は、680億ウォン(約68億円)に相当する1kgの金塊851個を買い取り、家族の住居に隠した。加えて、75億ウォン(約7億5000万円)分の不動産を妻と義弟の名義で買い入れている。

なお、父親は1月8日、自宅で金塊が押収された翌日に行方不明になり、遺体で発見された。そして容疑者家族のうち、妻と妹、義妹夫婦の4人が犯罪収益隠匿などの疑いで立件されている。

警察は12日に行ったOSSTEM IMPLANT本社の家宅捜索で財務関連資料を確保しており、社内役員による犯行指示や介入の有無などを調べている。

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