韓国食品会社の農心(ノンシム)といえば、インスタントラーメンの「辛ラーメン」が有名だろう。
日本でも代表的な韓流食品として知られ、ネット上で多彩なアレンジレシピが考案されるなどして多くの人々から愛されている。
そんななか、農心は去る2月9日にノンフライ麺を採用した新商品 「辛ラーメン乾麺」を発売。韓国では販売初日から爆発的な人気が続いている。
韓国の食品業界によると、辛ラーメン乾麺は2月22日までの約半月で300万個以上売り上げている。これは他社オットゥギから発売された「ミヨックッラーメン」(わかめスープラーメン)の40日で500万個という驚異の販売記録をも超える勢いで、ここ最近の新発売ラーメンのなかで最も良い数字だという。
農心の関係者は「辛ラーメン乾麺は口コミで人気が広まり、現在一部の大型マートやコンビニなどで品薄が生じている」と説明し、人気に伴い生産工場である釜山菉山(ノクサン)工場をフル稼働して生産量を増やしたことを明かした。
農心は以前から、看板商品である辛ラーメンの本来の味はそのままに、さっぱりした後口の新製品を開発する“辛ラーメンLight”というプロジェクトを進めていた。
2年間の研究開発の末に生まれた辛ラーメン乾麺は、ノンフライ麺を採用することで1食あたりのカロリーを350kcalまで抑えることに成功。これは一般的な即席ラーメンと比較して約30%のカロリーカットを実現しているという。
同関係者は「辛ラーメンの味わいをキープしながら、乾麺特有のヘルシーさで手軽に楽しむことができる。販売当初から口コミも好評なので、しばらく辛ラーメン乾麺のマーケティングに尽力する」と話している。
近年は日本でもヘルシー志向を意識した商品が目立っているだけに、辛ラーメン乾麺が新たな韓流食品ブームを巻き起こす日もそう遠くなさそうだ。
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