韓国の新規感染者数が過去2番目の多さに…K防疫もコロナ感染拡大が止まらない現状

韓国の新型コロナウイルスが感染拡大し続け、12月9日に発表された前日の新規感染者数が過去2番目の規模にまで膨れ上がった。

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韓国中央防疫対策本部は12月9日午前0時基準、新型コロナの新規感染者数が686人増え、累計感染者数が3万9432人になったと発表した。

新規感染者は前日(594人)より92人も増加した。「686人」という数字は、大邱(テグ)・慶尚北道を中心に発生した“第1波”のピーク(2月29日、909人)に次ぐ、歴代2位タイ(3月2日と同数)の新規感染者数だ。

日常のいたる空間で感染拡大

韓国で感染拡大が止まらないのは、日常のいたる空間で集団感染が相次ぎ、老人ホームや週間保護センターなどでも着実に感染者が発生しているからだ。

韓国政府は、12月8日から防疫対策「社会的距離確保」を首都圏は2.5段階に、非首都圏は2段階に引き上げたが、現在の傾向が変わらない場合、第3段階への引き上げも検討するという立場だ。最も高い第3段階では、「原則として自宅に滞在し、他者との接触を最小化」となる。

新規感染者686人の感染経路を見ると、地域発生が662人、海外流入が24人となった。地域発生の感染者は前日(566人)より96人増加しており、3月2日(地域発生684人)に次いで最も多かった。

感染者が発生した地域を見ると、ソウル264人、京畿214人、仁川46人など、首都圏が524人に上る。首都圏全体で500人のラインを超えており、これは首都圏を中心に“第2波”が襲来した当時のピーク(8月27日、新規感染者441人のうち、首都圏が313人)より、200人以上も多いということだ。

主な集団感染の事例を見ると、ソウル梨泰院(イテウォン)の「ホールデム・パブ」(お酒を飲みながらカードゲームを楽しめるパブ)5カ所と関連し、これまで19人が陽性判定を受けた。ソウル中(チュン)区のとある市場でも14人の感染者が発生し、鍾路(ジョンロ)区の飲食店、音楽教室関連の累計感染者は112人に増えている。

なお死亡者数は、前日より4人増えた計556人となった。韓国における平均致命率は1.41%だ。

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