「日本お菓子のパクリ」と非難された韓国の製菓会社が中国やベトナムで急成長

2020年04月21日 社会 #食品

韓国の製菓会社オリオンが4月21日、商品の革新と相次ぐ新製品の発売によって韓国、中国、ベトナムの3カ国の主要スナック菓子の売り上げが前年同期比82%増加したと発表した。

【注目】ジャイアントコーン?韓国で日本お菓子の“パクリ”が絶えないワケ

オリオンは3月の暫定実績公示上の法人別合算売り上げが前年同月比41%増の2083億ウォン(約208億円)を記録した。そのうち韓国、中国、ベトナムの主要スナックの売り上げは、前年同月比で約82%も増加した。

相次いで発売したスナック菓子の新製品が反響を呼びながら、既存のパイ製品重視を脱却し、主力商品のポートフォリオが多様になったからだという。

スナック菓子が成長を牽引

韓国内では3月の売り上げ全体に占めるスナックカテゴリーの割合が、昨年34%から39%に増えた。独特な食感のスナック菓子「コブッチップ」、ポテトチップに韓国の味を加えた「ポカチップ テンチョ醤油味・ローストガーリック味」など、差別化された商品が成長を牽引した。

(画像提供=オリオン)オリオンの成長を牽引するお菓子

海外法人も新製品を相次いで発売し、成長を遂げた。

中国では、今年3月全体の売り上げに占めるスナックカテゴリーの割合が、昨年37%から50%へと大幅に増えた。食感を最大限に生かした「オー!ジャガイモ星」などの新製品がスナックカテゴリーの成長を導いた。

ベトナムでは新たに発売した米菓子「アン」が月間売り上げ16億ウォン(約1億6000万円)を超えるなど、ベトナムの米菓子市場シェアの約12%を達成した。オリオンは米菓子市場への進出をベトナム法人の新成長動力のひとつ定め、2年間、研究開発に心血を注いできた。

オリオン関係者は、「製品の革新はオリオンの持続的な成長を導いていく新成長動力であるという点で、その意味が大きい」とし、「消費者に新たな価値を提供しながら、グローバル市場で持続成長できるように、製品の革新と開発にオリオンのすべての力を集中する」と述べた。

日本のお菓子のパクリ疑惑も

成長著しいオリオンだが、2016年3月には日本のお菓子をパクったとして炎上したことがある。

前出の独特な食感のスナック菓子「コブッチップ」だ。これがヤマザキビスケットの「エアリアル」にそっくりだとの指摘が続いたのだ。

(写真=オリオン公式ブログ)コブッチップ

オリオン側は「エアリアルとは製造方法が違う」と頑なに疑惑を否定したが、関係者がエアリアルの製造方法についてあまりにも詳しく知っていたため、かえって疑惑を深めたりもした。

さらにオリオンは2018年1月に「マーケットオー・生チョコレート」を別ブラントから発売したのだが、それがロイズ(ROYCE’)の代表商品「生チョコレート」と酷似しているとの指摘もあった。

一部の消費者は「ロイズの正式輸入品と勘違いした」らしく、製造会社のオリオンに対して激しい非難の声が上がる騒動もあった。

いずれにせよ、韓国、中国、ベトナムで成果を上げているオリオン。今後も成長が続いていくのか注目したい。

前へ

1 / 1

次へ

RELATION関連記事

RANKINGアクセスランキング

PHOTO写真

TOPIC「BTS」特集