韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が4月14日、「危機を賢く克服する努力とともに、危機のなかでチャンスを生み出す勇気と知恵が必要だ」と強調した。
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また“ポスト・コロナ時代”の主導権を握るために、「非対面産業」を積極的に育成するという意志を明らかにした。来週の第5回非常経済会議では、政府の雇用対策が発表されると思われる。
文大統領は総選挙(4月15日)前日のこの日、大統領府で国務会議を主宰し、「防疫で見せてくれた開放的で民主的、創造的な対応と、国民の偉大な市民意識によって大韓民国は世界が注目する国になった」と強調した。
文大統領は“韓国型防疫モデル”の優位性を強調しながらも、新型コロナウイルスがもたらす雇用問題など、経済的な波紋に備えなければならないと述べた。文大統領は「経済的には本格的な危機が始まる段階」と述べた。
文大統領は「前代未聞の衝撃に対応するためには、さらなる覚悟と政策的決断が必要だ」とし、「当面の雇用を守るための特段の雇用政策と、企業を生かすための追加対策も準備しなければならない」と呼びかけた。
文大統領は危機のなかでチャンスを見つける、積極的な姿勢を求めた。
「商品やサービスの非対面取引、非対面医療サービス、在宅勤務、遠隔教育、流通など、デジタル基盤の“非対面産業”を積極的に育成しなければならない」とし、「新型コロナ事態を経験しながら、私たちはすでに非対面産業の発展において、世界をリードしていく能力があることを確認した」と伝えた。
新型コロナを克服するために、国際社会における連帯と協力の必要性も改めて強調した。これと関連して同日午後、東南アジア諸国連合(ASEAN)10カ国と日中韓3カ国がビデオ首脳会議を開き、新型コロナ共同対応策を議論する予定だ。
文大統領は「新型コロナは人類に大きな教訓を与えた」とし、「全地球的課題において連帯と共助、開放だけが勝利の道であることが明らかになるだろう」と語った。
文大統領は「歴史の勝者は変化を機会として作ってきた」とし、「ポスト・コロナ時代を最も早く準備して迎える韓国を作るために、国民の皆様も心をひとつにしていただきたい」と述べた。
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