韓国人の誇りとも言えるキムチだが、市販品を購入する消費者が増えていることがわかった。
9月26日、韓国の食品業界によると、大手キムチブランド「宗家キムチ」(大象)と「bibigoキムチ」(CJ第一製糖)の8月の白菜キムチの売上が、昨年同期比10%以上も増加したという。
1位の大象と2位のCJ第一製糖は、1兆8000億ウォン(約2000億円)規模の国内市販キムチ市場で、合計シェアが50%を超える。
市場の3分の1を占める大象の宗家キムチは先月、全体のキムチ売上が1年前よりも14%増えた。猛暑と台風で白菜の価格が高騰した2022年を超え、月別の最大売り上げを記録したのだ。
そしてCJ第一製糖のbibigoキムチは先月、白菜キムチの売上が昨年よりも12%増加。白菜価格がさらに上昇した今月は、第2週目まで白菜キムチの売上が1年前よりも14%増えている。
現代の韓国では、キムチを漬ける作業が大変である点、そして1~2人世帯が増えたことにより、市販品の売れ行きが今後も成長する見通しだ。
大象の関係者は「キムジャンが減り、キャンプや旅行にたくさん行く上、白菜の価格が上がる7~8月は一般的に市販キムチ販売の最盛期」とし、「今夏は白菜の価格がさらに上がったので、キムチを買って食べる方がむしろ経済的となり、需要が多く増えた」と話す。
市販キムチの需要が増加したことで、大象とCJ第一製糖が運営するオンラインショップでは50個以上の商品が一時的に品切れになったほど。また、大邱(テグ)のあるスーパーでは、キムチ商品が早期に品切れになる可能性があるという案内文が貼られたりもした。
韓国農水産食品流通公社によると、白菜1株の平均小売価格は25日時点で9383ウォン(約1020円)となり、昨年比52%も高騰しているという。猛暑と日照りにより白菜が育たず、量が大幅に減ったため価格が上がっている。
前へ
次へ