韓国で起きた高齢ドライバーによる“暴走事故”の被害者情報が明らかになった。
韓国警察と消防当局によると、7月1日21時27分頃、ソウル市庁近くのホテルから突然車両が飛び出し、幹線道路を逆走行し始めたという。
その後、停車していた車両に続々と追突しただけでなく、歩道に突進して歩行者に衝突。この事故により、30代男性4人、40代男性1人、50代男性4人の計9人が亡くなり、4人が負傷(重傷1人、軽傷3人)した。
警察は加害車両を運転していた男性A氏(68)を現場で逮捕するも、痛みを訴えたため同乗していた60代女性とともに病院に運ばれた。飲酒運転の疑いはなく、薬物や居眠り運転も現時点では確認されていない。A氏は車両の急発進を主張している状況だ。
事故から一夜明けた2日、あるSNSのアカウントで被害者の情報が明かされた。「死亡者のうち4人がうちの会社の職員だと言っていた。すごく心が痛い。昨日(7月1日)が人事発令日だったので、昇進、異動を祝うために会社の近くで会食もたくさんした。死亡者の中には今回の昇進者も含まれていた」として、「人生がとても荒唐無稽だ。謹んで故人の冥福を祈る」と書き込まれていた。
なお、事故で亡くなった9人の男性のうち、4人が銀行職員、2人が市役所職員、3人が病院職員だったことが判明している。
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