「指殺人」の解決なるか…韓国の最大手ポータルサイトが“コメント欄”を廃止する理由

2020年03月08日 話題

「韓国のヤフー」といえる最大手ポータルサイト「NAVER」が、3月5日から芸能記事のコメント欄サービスを暫定的に閉鎖した。

【注目】韓国芸能人を苦しめる“指殺人”…なぜ「悪質コメント」はなくならないのか

2019年10月、韓国のみならず日本でも衝撃が走ったK-POPガールズグループf(x)の元メンバー、ソルリ(享年25歳)の訃報をきっかけに、韓国ではネット上に蔓延する芸能人への悪質なコメントを撲滅するための新たな動きが出ていた。

ソルリの訃報から約2週間後には、大手IT企業のkakaoが自社運営のコミュニケーションアプリ「カカオトーク」と、ポータルサイト「Daum」のサービスの改編計画を発表。

「芸能記事のコメント欄で発生する人格冒涜は、公論の場における健康性を損ねるレベルに至った」とし、芸能記事のコメント欄を閉鎖。また、人物検索の際に表示される関連キーワードの提供中止などを順次行っていた。

故ソルリ

その一方で、市場シェア1位を誇るNAVERは、コメント作成において最も問題視されていた「悪プル(悪性リプライ)」の軽減を目指し、人工知能(AI)技術を用いたフィルタリング・サービスを拡大することでコメント欄を維持していた。

ところが今回、芸能記事に限定ではあるものの、コメント欄閉鎖を決定したことによって、韓国のIT業界が新たな局面へ向かっている。

NAVERは今回の決定理由について「現在の技術的努力が、芸能人たちの苦痛を解消するには力不足であることを認める。いくら良いコメントが多くても、芸能人にとっては少数の悪質コメントによるネガティブな影響力のほうが、あまりにも大きい状況」と説明した。

コメントで人を死に追い込む「指殺人」も

インターネットの長所といえば“相互コミュニケーション”だが、差別や人権侵害など一方的な誹謗中傷による弊害が深刻化しているのはいうまでもない。

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