女性教師が利用する職員用トイレに隠しカメラを設置した小学校校長に検察が懲役2年などを求刑した。
1月21日、韓国の水原(スウォン)地裁安養(アニャン)支院第1刑事部の審理で開かれた結審公判で、検察は女性職員のトイレにカメラを密かに設置した疑い(性暴力犯罪の処罰などに関する特例法違反)などで拘束起訴された京畿道(キョンギド)安養市のとある小学校の校長である被告A(57)に対して、懲役2年と児童関連機関などで5年間の就業制限を言い渡すよう、裁判所に要請した。
検察は、「重大な事案で、被害者と合意できなかった」と求刑の理由を明らかにした。容疑者Aは2021年10月26~27日、女性を撮影する目的で学校の女子教職員用トイレに入り、小型カメラを設置したボックスティッシュを便座の上に置いた疑いが持たれている。
このほかにも、同年6~10月の間に21回にもわたり、会議用テーブルの下に動画撮影状態の携帯電話を密かに設置して教職員を撮影したりした容疑もある。
容疑者Aは最終陳述で、「学校責任者の本分を忘れて、あまりにも恥ずかしい行動で被害者はもちろん、教育現場の仲間を見捨てて、処罰されて当然であることをよく知っている」とし、「個人の逸脱した行動により、教育現場で最善を尽くしている教育関係者の方々が責められる現実に胸が痛む」と述べた。
続いて、「私の行動によって、大きな苦痛と傷を負った被害者とそのご家族の皆様に心からお詫び申し上げ、彼らが日常生活を回復し、治癒するためにあらゆる努力を尽くしたい」とし、「一生を謝罪する気持ちで、法に背かないよう最善を尽くして生きる。もう一度頭を下げてお詫びしたい」と述べ、善処を訴えた。
容疑者Aのこのような犯行は、2021年10月27日、トイレを利用しようとした教職員が小型カメラを見つけて発覚したという。
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