暴落するBTS株に対して「投資額が半分」と国民請願まで登場…下落の原因は?

2020年10月22日 社会 #BTS

BTS(防弾少年団)の所属事務所として知られるBig Hitエンターテインメントの株価が10月15日の上場後、半分近くにまで暴落しているなかで、国民請願まで登場した。

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国民請願とは、韓国大統領府の公式ホームページに投稿できるサービスのこと。30日間で賛同者が20万人を超えた請願に対しては、政府関係者が正式な回答を示すことになっている。

そんな国民請願の掲示板には最近、「×××エンターテインメントの公募価格がどうやって決まったのか明かしてください」というタイトルの請願が上がった。その文章は実際には伏せ字となっているが、Big HitエンターテインメントやBTSを指していることが明らかだ。

「投資金額の半分を失った」

請願者は「Big Hitエンタの所属歌手BTSは、世界で最も有名で影響力のある韓国の歌手」とし、「KOSPI(韓国総合株価指数)に上場することになり、BTSを愛するファン、または投資家が多くの関心と支持をしている」と切り出した。

(画像=NAVER)Big Hitエンタの株価の推移

続けて「だが上場2日で、言論メディアはBig Hitバブルという記事とともに、BTS兵役問題などを問題視しながら記事化している。投資の責任は当然本人にあるが、今回の場合は違うような気がする」と指摘した。

そして「すべてがまるで計画されていたように、問題点をわかっていながら膨れ上がった公募価格、また単純に会社とメディアを信じて2日で投資金額の半分を失ったファンや個人たち」などと、問題点を提起した。

最後に請願者は、「世界で最も愛される歌手を前面に押し出し、途方もない価格で物を売るような形態と何が違うのか、疑問だ。すべての国民が気になっているBig Hitエンタの価格がどう決まり、基準は何だったのかを明かしてほしい」と訴えた。

BTS株、下落の原因は?

Big Hitエンタの始値はKOSPI(韓国総合株価指数)上場初日となった10月15日、公募価格(13万5000ウォン)の2倍の27万ウォンをつけた。午前9時にはすぐに上限価格(30%上昇)の35万1000ウォンに跳ね上がった。

しかしその後は下落を続け、始値の4.4%減、25万8000ウォンで取引を終えた。

その翌日の10月16日には22.29%下落した20万5000ウォンと、なんとか20万台を守ることに満足するしかなかった。直近の10月21日の株価は、さらに下がった17万9000ウォンだった。

韓国金融監督院の電子公示によると、Big Hitエンタの4大株主である「メインストーン」が10月15~20日にかけて120万769株、計2759億ウォン(約276億円)を売却したという。

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