アフリカのガーナ共和国出身で、韓国でタレント活動しているサム・オキア(Samuel Okyere)が、最近流行した“棺桶ダンス”をパロディした議政府(ウィジョンブ)高校の学生たちを非難した。
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サム・オキアは最近、インスタグラムに「2020年にこのようなことを見ると、残念で悲しいです。おもしろくないです」と、毎年コスプレで笑いを与えている議政府高校の卒業写真のなかで“棺桶ダンス”をパロディした学生たちの写真を公開した。
続いて「私たち黒人の立場からは非常に不快な行動です。お願いだから、しないでください!文化を引き継ぐことはわかるが、あえて顔の色塗りまでする必要はありますか?」とし、「韓国ではこのような行動がなければいいです。お互いの文化を尊重することが一番いいです」と要請した。
最後に彼は「機会があれば一緒に話してみたいです」と付け加えた。
サム・オキアが掲載した写真を見ると、学生5人が黒スーツに黒の帽子をかぶって、顔を茶色く塗り、棺桶をかついでいる。
これは英BBCなどでも紹介され、TikTokなどを通じて世界的にも拡散したガーナの葬式に登場する“棺桶ダンス”を踊る男たちのパロディだ。
ガーナの葬式では、陽気な音楽に合わせて黒い帽子とスーツを着た男たちが棺桶を担いでダンスする。その独特な葬儀文化は、持病や事故ではなく、寿命で亡くなった死者を称えるために作られたという。
そんな“棺桶ダンス”が話題になると、韓国ではダンサーたちを「グァンチャク少年団」などと呼んだりした。
つまり議政府高校の学生たちは、そんな「グァンチャク少年団」のコスプレをしたわけだ。
学生の写真に不快感をあらわにしたサム・オキアに対して、ネット上では意見が分かれている。
一部からは「顔を黒くしたのが人種差別なのか? ただ肌の色を表現しただけではないか」「あれは一種のコスプレなのに…なぜそれほど被害者意識が高まるのか」「ただ流行するコンテンツを真似しただけではないか」といった声が上がった。
逆に「ブラックフェイスはすでに全世界的に人種差別的な行為となっている」「アジアに似せようと顔を黄色く塗り、目を引っ張って細めたら、当然気分が悪くなる。単純にふざけているとは見られない」「韓国人としては本当に申し訳ない」といった反応もあった。
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