ソウル駅で起きた“無差別暴行事件”で警察の捜査を受けた30代男性が、それ以外にも6件の暴行事件を起こしていたことが明らかになった。
【注目】ソウル駅で“見ず知らずの女性”を暴行した30代男性、余罪も
ソウル銅雀（トンジャク）警察署は7月1日、去る5月にソウル駅で見ず知らずの30代女性の顔を殴り、大きな傷を与えて逃走した疑い（傷害）で、鉄道警察に逮捕された30代男性イ氏（32）の余罪を捜査し、常習暴行の容疑で検察に送致したと発表した。
イ氏は、今年2月に横断歩道で信号待ちをしていた女性に悪口を言って唾を吐き、5月には近隣女性を暴行するなど、6件の暴行容疑があったことがわかった。追加で明らかになった暴行犯罪の被害者のうち、4人が女性で、2人が男性だった。
イ氏は容疑をほとんど認めているという。
ソウル駅で起きた無差別暴行事件は、被害者の家族がSNSにコメントを投稿しながら知られ、“女性嫌悪犯罪”との論議も巻き起こった。
鉄道警察はイ氏の拘束令状を2度申請したが、裁判所は緊急逮捕時の違法性と逃走・証拠隠滅の懸念不足などを理由に、いずれも棄却した。
最初の令状実質審査を担当したソウル中央地裁キム・ドンヒョン令状担当判事は、「家で寝ていたイ氏を緊急逮捕したのは違法。1人の人間の家はその人の砦といえるが、たとえ犯罪容疑者といえども憲法と法律に従って、住居の平穏を保護される点においては例外を置くことができない」と令状を棄却した。
当時は「加害者の住居の平穏が、理由もなく暴行を受けた被害者の安全よりも大切なのか」という論争が巻き起こった。
なお2度の拘束令状が棄却されたイ氏は、非拘束状態で捜査を受けており、地方の精神病院で入院治療を受けるという。
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